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ウンベラータを水差しで発根させる方法!切る場所や根が出ない理由を解説

ウンベラータの水差し(1日目) ウンベラータ

ハート型の大きな葉がまるで傘(=umbellata)のような見た目のフィカス・ウンベラータ。

ゴムの木の仲間であるウンベラータは、比較的に寒さに強く、丈夫で育てやすいのが特徴です。

そして、すでにご自宅でウンベラータを育ているという場合、今ある株から枝をカットし発根させるだけで、ウンベラータを簡単に増やせるのをご存じですか?

そこで今回は、ウンベラータを水差しで発根させ増やす方法を、写真付きで分かりやすく解説します。楽しみながら挑戦してみてくださいね。

農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!

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ウンベラータを水差しで発根させる方法を画像付きで解説!

ウンベラータの生育がさかんなのが春~秋にかけての暖かい時期です。目安は20度以上。外に出て、「そろそろ長袖から半袖になりたいな…」というタイミングです。

水差しで発根させる場合、生育がさかんな暖かい時期(=約20度以上)におこなうことで失敗を防ぐことができます。

ウンベラータを水差しで増やす方法 手順①葉付きの枝をカット

ウンベラータの挿し木

春から秋の暖かい時期に、ウンベラータの葉付きの枝をカットします。切れ味のよい清潔なハサミを使いましょう。

その後、カッターで切り口をやや斜めにカットします。ハサミだとどうしても切り口が潰れてしまい、水を吸い上げにくくなるのですね。

カットの際は、ウンベラータの白い樹液に触れないように気を付けます。お肌がかぶれる恐れがあるからです。

切る場所や茎の長さは?

ウンベラータをカットする際の枝の長さは10cmほどあれば十分でしょう。もちろん、10cm以上でも構いません。

枝と葉の付け根である節が1~2個ほどあるようにしてください。(下写真)

ウンベラータの枝にある節▲赤い矢印の部分にあるのが節です

ウンベラータを水差しで増やす方法 手順②葉数を調整

次に、葉の数が多い場合は減らします。葉を減らす理由は、枝を水に差しやすくするだけではありません。

ウンベラータの挿し木▲頂点の葉のみ残して他はカット

葉を減らす際は、新しい葉を残し古い葉を落とします。

葉数を減らす理由は?

水に差す前のウンベラータの枝

植物は葉がある限り光合成をおこないます。光合成により、葉から水分が水蒸気となって発散されるのですね。

カットした枝は当然ですが根を失っています。この状態で葉が多いと、水分の供給が追い付かずに全体がしおれてしまいます。

発根のためのエネルギーを葉へ分散させないために、あらかじめ余分な葉を減らしておくのですね。

※ちなみに、すべての葉をカットしても発根するようですが、個人的には一枚(大きければ半分にカット)残しておくのがおすすめです。

ウンベラータを水差しで増やす方法 手順③水に差す

ウンベラータの水差し

切り口から滲み出てくる白い樹液を水でサッと洗い流しましょう。

その後、水を張った容器に節部分が浸るように差します。これで作業完了です!

透明の容器の場合、布や紙を巻いて暗くすると発根しやすくなることも

容器のまわりに色紙を巻いた水差し

透明の容器よりも不透明の容器の方が発根しやすい傾向にあります。ただ、不透明の容器だと根の様子が見えにくいですね。

その場合は透明だけど色付きのガラス瓶があるとベストです。キレートレモン(商品名ですみません)や栄養ドリンク、お酒の空き瓶がおすすめですよ。

色付きのガラス瓶は水差しに最適▲色付きのガラス容器

また、メネデール(発根促進剤)を使うのもおすすめです。メネデールを水に約100倍に薄めたものに枝を差すだけで発根を促してくれます。

色付きのガラス瓶は水差しに最適

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▲メネデール水溶液の作り方

ちなみに、メネデール水溶液は通常の水やりで使うこともできます。メネデールは植物にとってサプリメントです。足りない栄養分を補ってくれますよ。

肥料と活力剤の違いについてはこちらの記事をご覧くださいませ。

ウンベラータを水差しで増やす方法 手順④3日に1回程度、水替え

水差しにしたウンベラータは、直射日光の当たらない場所で管理し発根を待ちましょう。

うまくいけば、2週間ほどで切り口付近から白い根が伸びてくるはずですよ。

水は毎日替えるべき?

水は3日に1回替えるくらいでok。水道水であればカルキが含まれているため清潔が保たれています。

もちろん、毎日替えてもok。ただし、植物の負担にならないように気を付けます。容器から取り出した枝をそのまま放置せず、作業を手早く済ませましょう。

発根したウンベラータの挿し穂  ▲水に差して14日後、発根しました

ウンベラータを水差しで増やす方法 手順⑤発根後、土に植え付け

ウンベラータの挿し木▲葉が大きすぎる場合は蒸散を抑えるため半分にカットするか紐で葉を内側に丸める

根が5cmほど伸びたら土に植え替えます。

もちろん、そのまま水差しで楽しむこともできますが、充実した株に生長させるのであれば、やはり土に植え替えるのがおすすめです。

水差し後の挿し穂を植え付けるのに適した土とは?

「水はけがいい」「清潔である(使いまわしではない)」「養分を含まない」の3条件が揃った土を用意します。

市販の「挿し木・種まき用の土」で構いません。なければ、バーミキュライトや赤玉土(小粒)、川砂、鹿沼土などを用意します。

赤玉土(5kg)298円▲赤玉土(5kg)。ホームセンターで300円ほど

しっかりと根が活着し、株に新しい葉が展開し始めたら養分を含む土に植え替えましょう。観葉植物用の土でokです。

直射日光を避けた風通しのよい半日陰に置いて管理を続けます。

 

ウンベラータの水差し、根が出ない理由は?

発根したウンベラータの挿し木

フィカスウンベラータを水差しで発根させる際、根が出ない原因はいくつか考えられます。以下にその主な原因と対処法を挙げます。

切り口が傷んでいる

茎の切り口が乾燥していたり、傷んでいると根が出にくくなります。

  • 対処法:切り口を清潔に保ち、切り口が乾燥しないように水につけておくか、湿らせた布で包むなどの対策を行う。

時期が適切でない(主に寒さ)

発根させる時期が適していない場合、根が出にくくなります。一般的には春から初夏がもっとも根が出やすいです。

  • 対処法:挿し木は成長期である春~初夏に行うと成功率が高まる

水が傷んでいる

暖かい時期は水が傷みやすいです。水が傷むと茎も腐敗しやすいため、3日に1回は水を交換すると良いでしょう。

  • 対処法:3日に1回程度、水を交換する

直射日光

強すぎる光を当てると根が出る前に茎が枯死してしまいます。

直射日光は避け、柔らかい光が当たる場所に置いて根が出るのを待ちましょう。

  • 対処法:明るいが直射日光が当たらない場所に置いて発根を待つ

寒い(15度以下)

気温が足りないとなかなか根が出ません。低温は挿し木の成功率を下げます。

  • 対処法:温暖な環境で育てることが大切です。室温は20〜25℃が理想的です。

 

ウンベラータを水差しで発根させる方法!切る場所や根が出ない理由【まとめ】

可愛くておしゃれなフィカスウンベラータ

今回は、フィカス・ウンベラータを水差しで発根させ増やす方法を画像付きでご紹介しました。

基本は切って水に差すだけ、とっても簡単ですね。

失敗を防ぐ2つのコツは「適期におこなうこと」と「直射日光に当てないこと」。目安は気温20度以上です。剪定で出た枝を使うのもおすすめですよ。

ウンベラータを水差しで発根させ増やす方法【手順】

  1. 葉付きの枝をカット
  2. 葉数を調整
  3. 水に差す
  4. 3日に1回程度、水を替える
  5. 発根後、土に植え付ける

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ウンベラータ観葉植物
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農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!

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