季節によってさまざまな表情を見せてくれる多肉植物「セダム″ミルキーウェイ″」。淡い葉色と白い星のような花がまさに天の川のような美しさの多肉植物です。
今回は、そんなミルキーウェイを挿し木で増やす方法を分かりやすく解説します。
ミルキーウェイを挿し木で増やす方法
つぶつぶの小さな葉がかわいらしい多肉植物・ミルキーウェイを挿し木で増やしましょう。
基本はカットして土に差すだけ。とっても簡単ですよ。
ミルキーウェイの挿し木 手順①適期は春か秋
ミルキーウェイの挿し木に適した時期は、生育が旺盛になる春か秋です。
真夏や真冬は寒さや暑さにより株が弱っていることが多く、挿し木後の経過もスムーズに進まないことが多いため避けた方が無難です。
挿し木に適した時期は4月~6月頃ですが、中でも暖かく湿度が一定な梅雨時期が挿し木に適しています。これを「梅雨挿し」とよびます。
ミルキーウェイの挿し木 手順②茎をカット
今回は下写真のミルキーウェイをカットして挿し木します。

長さ(4~5cm)に茎をカットし、下葉を取り除きましょう。(下写真)

下葉を取る理由は、「土の中で腐敗するのを防ぐ」や「土に挿す際に邪魔になるから」などです。指で軽くしごくと簡単に「ポロポロ」と葉がとれますよ。
また、切り口からの腐敗を防ぐため断面を数時間ほど乾燥させます。
ミルキーウェイの挿し木 手順③茎を土にさす
挿し木用の土は、市販の「種まき・挿し芽の土」で構いません。無い場合は、バーミキュライトや赤玉土(小粒)などを使用します。

パーライトや川砂を混ぜ込んでいもよいでしょう。排水性を確保します。
挿し木用の土【条件3つ】
- 清潔である(古い土を使いまわすと雑菌が切り口に侵入し失敗する可能性も)
- 水はけがよい
- 水はけがよい

ミルキーウェイの挿し木【手順】
- 挿し穂をとる
- 下葉を取る
- 切り口を乾燥
- 容器に土を入れる
- 割りばしやピンセットで穴をあけつつ、挿し穂をそっと挿す
- 指で軽く抑え安定させる
挿し木後の管理方法
・水は10日程経過してから湿らせる程度に与える
・発根が確認できるまでは水やりは控え目にする
・直射日光は避ける
・風通しよい半日陰に置く
ミルキーウェイの挿し木【経過レポート】
ミルキーウェイの挿し木、根付いたと思ったら開花【2021/5/20】

根が活着したかと思っていた数日後、花を咲かせてくれました。
こぶりな白い花です。星形にも見えますね。適期におこなうことで、根の活着がスムーズに進みます。

やはり、適期におこなうというのが、挿し木成功の一番のコツでしょう。
ミルキーウェイの挿し木から約一年が経過【2022/4/8】
その後、大きな鉢に定植しました。挿し木から一年ほど経った六条万年草です。
冬場の寒さでほんのり紅葉していますね。ピンクの葉が可愛らしいです。また、ミルキーウェイはまわりに広がるように増えていきます。
伸びすぎたらカットしては挿して…を繰り返すだけで、簡単に増やすことのできる可愛らしいミルキーウェイ。ぜひ、挿し木で増やしてみてはいかがでしょうか。
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