ご自宅ですでにカネノナルキを育てている場合、葉を発根させて株を増殖させる「葉挿し(はざし)」ができます。
今回は、カネノナルキの葉挿し【はざし】に挑戦します。くわしい経過のレポです。
カネノナルキの葉挿しに挑戦します!【経過レポ】
では、さっそく、カネノナルキの葉挿しの経過を綴っていきます。
カネノナルキの葉挿し【2021/3/30】
親株からカネノナルキの葉をとりました。腐敗を防ぐため、数日乾燥させます。
乾燥せずにそのまま挿してもいいらしいですが、やはり、濡れていると雑菌が入り込むリスクが高いようなので、念のため乾燥させます。

カネノナルキの葉挿し【2021/4/22】

土に挿して1か月弱です。特に変化はありません。
土は基本、乾燥させていますが、ときどき霧吹きで水をかけたりしています。(ほかの植物に葉水する際に少しかかるんです)
カネノナルキの葉挿し【2021/4/29】
葉挿しにして約1か月経ちました。そっと、葉を持ち上げてみましょう。
発根してるかな?

2枚のうち、1枚に小さな根が確認できました。このまま風通しのよい場所で管理します。

水やりは、土がカラカラな場合のみ、控えめに(土が湿る程度に)おこないます。
カネノナルキの葉挿し【2021/6/12】

やっと、葉の付け根から小さな葉が出始めました。ここまでくれば、あとは大きくなるのを待つのみですね。
葉挿しで株を増やすのはかなり時間がかかるということが分かります。
カネノナルキの葉挿し【2021/9/3】

かなり大きくなり株らしくなってきました。葉挿しにすると黄色い斑が消えるそうなのですが、左側の葉に少し斑が出現しているような気が…。右の葉は完全に緑ですね。
ちょっとでも斑が残ってくれたら嬉しいですが、今後どうなるでしょうか。秋口からまた生長してくれることを願って…また更新します!
ここまでの管理方法
- 置き場所は半日陰、直射日光は避けた
- 水やりは月に2回程度、カラカラに乾いていたら土が湿る程度に
- 風通しの良い屋外で管理
カネノナルキの葉挿し【2021/11/5】

日に日に存在感が増してきました。寒さが少しずつ増してきましたが、変わらず屋外で管理しています。
最低気温は10度程度でしょうか。ただ、まだ鉢植えに植えつけるには小さいです。
寒さが深まる時期のカネノナルキの葉挿し【2021/12/8】

朝晩は2度くらいまで気温が下がる日も増えてきました。相変わらずベランダに出しっぱなしにして乾燥気味に管理しています。
葉の縁が赤く染まってきました。この変化が多肉植物の醍醐味ですね。
季節の移ろいを感じることができます。そして可愛い。真夏よりも寒い時期の方が葉の色つやがよく見えます。
寒さに負けじとどんどん育つカネノナルキの葉挿し【2022/2/17】
今年はなかなか暖かくなりません。近頃は最低気温が0度前後、最高気温が10度いかないくらい。ちなみに今日は最低気温がマイナス2度、最高気温が4度です。
ただ、ベランダに置きっぱなしのカネノナルキの葉挿しは相変わらず元気そうですよ。

去年の12月の様子と比べ、さらにモリモリと生長しているのが分かります。
カネノナルキは5度程度までしか耐えられないと聞きますが、むしろ屋外で乾燥気味に放置しておいた方がよく育つような気がします。
そして、斑入りの植物は葉挿しにすると斑模様が消えてしまう、と聞いていましたが、写真左側の葉はクリーム色に見えますね。
葉挿しでも斑が消えないこともあるのかな…?
まだまだ生長が楽しみですね。かなりボリュームが出てきたので、暖かくなったら小さめの素焼き鉢に植え替えようと思います。
素焼き鉢に植え替え約1か月経ったカネノナルキの葉挿し【2022/5/25】
その後、容器内がかなり窮屈そうになってきたので、暖かくなった4月下旬に素焼き鉢へと植え替えました。
生長期を迎えて一気に大きくなりましたね。そして、一番最初の葉がそのお役目を終えたようです。
気付いたらカリカリに乾燥していました。ピンセットでそっとはずします。
一年以上、子株を育てるために頑張ってくれましたよ。想像以上に一枚の葉にはたくさんのエネルギーが蓄えられているのですね。
もう一枚の元の葉はまだまだ元気そうです。そして、2枚葉挿ししましたが、片方のみ斑が消えずに残っています。
「葉挿しにすると斑が消える」と聞いていましたが、残ることもあるようです。
植え替えから約3か月経ったカネノナルキの葉挿し【2022/7/25】
夏を迎えて水やりはかなり控え目にしています。やはり、斑入りよりも緑色の方が生長が早いですね。
斑入りの方は緑色に圧倒されてます。そして、一年以上頑張ってくれていたもう片方の葉が役目を終えました。(下写真)
▲元株の斑入り葉が無くなって一気に緑が多くなりました
カリカリに枯れた元株の葉。無事に独り立ちできたようですね。
緑と斑入り、行く行くは別々の鉢に植え替えた方がよいのかもしれません。ただ、3か月前に植え替えたばかり。
しばらくはこのまま様子をみます。まずは水のやり過ぎに気を付けつつ、厳しい真夏を乗り越えます。
カネノナルキの葉挿し【2022/11/1】
厳しい夏を越したのはいいものの、やはりクリーム色の斑入りより緑色の個体の方が生長が早いですね。
ちょっとアンバランスなので緑色の方をカットしました。
こんな感じ。これで冬を越します。できればクリーム色の方ももっと生長させたいところ。
やはり、分けて育てるのがいいかもですね。

今回はここまで。次回もお楽しみに☆