
ハナキリンって、そもそも冬を越せるの?
もちろん屋外での冬越しは難しいですが、室内であれば問題なく冬を越すことができるのがハナキリンです。
しかも、今回紹介するポイントさえ押さえておけば、ハナキリンは冬でも花を咲かせ続けてくれます!
冬越しのコツをつかんで、ハナキリンと厳しい冬を乗り越えましょう!
ハナキリンを冬越しさせる方法!押さえておくべきポイント3つ

ハナキリンを冬越しさせるために押さえておくべきポイントはたった3つです。ポイントさえ押さえておけば、冬でも花を咲かせて楽しませてくれます。
最低でも10度、できれば15度は保つ

ハナキリンが耐えられるのは5度程度までですが、これは枯れないための最低温度。
冬もできるだけ姿よく保つためには最低10度、できれば15度は必要です。
水やりは土が完全に乾いて3~4日経ってから

冬の水やりは、土が乾いてさらに3~4日経過してからです。
暖かい時期と同じ感覚で水やりしていると高確率で根腐れを起こします。
冬は寒さによってハナキリンの生育が緩慢になるため、根が水分を吸う力自体が弱まります。
ハナキリンの水やり頻度【時期別】

- 春~秋(最高気温15度以上)…土が乾いたらたっぷりと与える。2週間に1回ほど液体肥料を薄めて与えるのも良い。
- 冬(最高気温15度以下)…土が乾いてさらに3~4日してから与える。肥料は不要。
冬は断水気味にすることで、樹液濃度が高まり、耐寒性を高めることができます。
夜は窓から1~2mほど離す

冬の窓際は朝晩に急激に冷え込むことが多いです。
夜間の水やりは控え、夜になったら窓から1~2mは離しましょう。
できるだけお部屋の中心に置くことで冷気を防ぐことが出来ます。

ハナキリンの冬越しが失敗するときによくある原因は?

ハナキリンが冬に弱りやすい理由は寒さだけではありません。以下のポイントにも気を付けて冬の管理を続けてみてください。
15度以下の寒さに当たる
ハナキリンの主な原産地はマダガスカル。本来は一年を通して暖かい気候を好みます。
そのため、冷たい冬の寒さに対する耐性が限られており、極端な寒さに晒されることで葉や根が傷み弱ってしまうのです。
日照量、日照時間が足りずに弱る
冬はどうしても日照時間が短くなります。ハナキリンは光不足に陥ると茎ばかりが伸びて間延びしがちです。
冬でもできるだけ明るい場所に置くことで、ハナキリン本来の生命力あふれる樹形、可憐な花を楽しむことができます。

エアコンの温風に直接当たって傷む

窓を閉め切りがちになる冬。暖房で室温を暖かく保つことはハナキリンにとっても良いことです。
ただし、気を付けたいのがエアコンの温風が直接が当たることです。
暖房の温風は非常に乾燥しています。直接ハナキリンに当たると葉を傷めたり、花を落したり、最悪の場合は根がダメージを受け弱ってしまいます。
水をやりすぎて根っこが腐る
冬のハナキリンは寒さによって生育が緩慢になります。それと同時に弱まるのが根が水分を吸収する力です。
7日以上土が湿り続けている場合は要注意。根が蒸れて腐りやすくなります。
また、冬は夜間の水遣りをできるだけ控えてください。晴天の日の午前中までに水遣りを済ませるのがベストです。

10年育てて分かった!私のハナキリン冬越し実体験

私はハナキリンを育ててもう10年近くになりますが、経験上まず断言できるのは
「ハナキリンは寒さに弱い」ということ。
特に、冬も花を咲かせたい場合は最低15℃が必須だと感じています。
暖かさ+日光、これが冬でも咲き続ける条件
ハナキリンを冬越しさせるうえで欠かせないのが「日光」。
室内管理なら、南向きの窓際は最低条件と言っていいほどです。
日照量が足りないと、茎ばかり間延びしたり、花付きが悪くなったりします。
私は毎年、
- 春〜秋:屋外の日向で管理
- 最低気温が15℃を下回る頃:室内の南向き窓際へ移動
というサイクルで育てています。
一番のNG行動は「濡れた土 × 10℃以下」
長年育てていて特に強く実感したのが「濡れた土で10℃以下に当てると一気に弱る」ということ。
まるで根腐れのように茎がしなしなになり、そのまま復活できなかった株もありました。
これは、寒さで根の吸水力が落ちているのに土が湿っているため、根が「低温+過湿」のダメージに耐えられなかったケースだと思います。
実体験からの結論
ハナキリンを長く楽しみたいなら、
- 最低15℃をキープ
- 日光はしっかり確保(南窓は必須級)
- 濡れた土のまま寒さに当てない(10℃以下は特に危険)
- 春~秋はしっかり日光に当てて株を鍛える
この4つさえ守れば、冬でも元気に花を咲かせてくれます。
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ハナキリンの冬越しに関するよくある質問
1. Q:ハナキリンは冬に室内でどのくらいの温度を保てば安全ですか?
A:最低でも10℃以上を目安にしてください。枯れない最低限は5℃前後ですが、葉を落とさず姿良く保つにはできれば15℃前後が理想です。夜間に窓際で急激に冷える場所や冷気が当たる場所(窓ガラス沿い、玄関ドア付近など)は避け、部屋の中心寄りに置くか、断熱性のある場所へ移動しましょう。温度計(デジタルがおすすめ)を置いて管理すると安心です。
2. Q:冬の水やりはどれくらいの頻度で与えればいい?
A:冬は生育が緩やかになり根の吸水力も落ちます。土が完全に乾いてからさらに3〜4日経ってから与えるのが基本です。目安として表面が乾いてから指で2〜3cm掘ってみて湿りがないことを確認してください。水やりは日中の暖かい時間帯に行い、受け皿に水が溜まらないよう必ず捨ててください。肥料は冬は不要です。
3. Q:冬でも花を咲かせさせたいときのポイントは?

A:花を咲かせるには十分な日照(できれば日向〜明るい窓辺)と、昼夜の温度差があることが好ましいです。冬の日照が不足する場合は植物育成用LEDライトを短時間(目安:毎日6〜8時間)補助的に使うと良い結果が出ることがあります。
▶観葉植物の育成をサポート!失敗しない植物育成ライトの選び方とは?
4. Q:暖房(エアコン)のある部屋で気をつけることは?
A:暖房の直接の温風に当てると葉が乾燥して傷み、花や葉を落とす原因になります。エアコンの風が直接当たらない場所に移すか、風向きを変える/風よけ(カーテンなど)を利用して直接風を避けましょう。暖房で室内が乾燥しすぎる場合は、加湿器や葉水で適度な湿度(目安:40〜60%)を保つと葉のコンディションが良くなります。
5. Q:冬に葉が落ちてしまった。復活の見込みはありますか?
A:葉が落ちても株自体が枯れていなければ復活する可能性は高いです。まずは最低温度の確保(10〜15℃)・過湿回避・明るさの確保を行ってください。根が傷んでいないか確認するため、鉢を軽く抜いて根の色(白っぽく弾力があれば健全)をチェックし、腐敗した根があれば切り取ります。春に気温が上がれば新芽が出てくることが多いので辛抱強く管理を続けましょう。
6. Q:冬に気をつける病害虫は?見つけたらどうする?
A:冬でもこじんまりと発生しやすい害虫はカイガラムシ・コナカイガラムシ・アブラムシ・ハダニ(乾燥で増える)などです。
発見時の対処法
- まず目に見える虫や卵は綿棒に消毒用アルコール(目立たない部分で試してから)を含ませて拭き取る。
- 葉裏や茎を流水で優しく洗い落とす。
- 被害が広い場合は園芸用の殺虫剤や石鹸系スプレー(表示に従う)を使用。
- 冬は植物の負担を避けるため薬剤は慎重に。小規模なら手作業で取り除くのが安全です。
▶ハナキリンに害虫?よくある症状と効果的な駆除方法を画像で解説!
7. Q:冬に肥料は与えたほうがいい?
A:基本的に冬は肥料不要です。生育が鈍る時期に肥料を与えると根に負担がかかり、過剰な塩類蓄積や根焼けの原因になります。春になって生長が始まるまで待ち、暖かくなってから(目安:4月頃)薄めの液体肥料を与え始めると良いでしょう。
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8. Q:冬前にやっておくと良い準備・注意点は?(植え替えや剪定など)
A:冬に大きなダメージを避けるため、以下を確認しておくと安心です。
- 植え替えは春がベスト(根を切る作業は寒い時期は避ける)。
- 冬前に軽い剪定で風通しと形を整えるのはOK。ただし切りすぎは避ける。
- 排水性の良い土・鉢底に穴があることを確認する(受け皿に水が溜まらないように)。
- 室内で置く場所は明るさと温度を確保できる場所を決め、風当たりや冷気の影響がないかチェック。
- 必要なら植物用の保温マットや断熱材で鉢を少し保護する(寒冷地で有効)。
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まとめ
今回は、ハナキリンの冬の管理方法のポイント3つをくわしくご紹介しました。
日本の冬は暖かい場所を好むハナキリンにとって、株を弱らせやすい時期といえます。
できるだけ暖かい場所に置いて寒さを防ぎ、乾燥気味に管理することで厳しい冬を乗り越えられそうですね。
寒い時期でも一生懸命に花を咲かせてくれる姿はとっても健気で可愛らしいです。今回の記事をご参考に、ハナキリンと寒い冬を乗り越えてください。
ハナキリンを冬越しさせるために抑えておきたいポイント3つ
1.最低でも10度は保つ(できれば15度以上)
2.水やりは土が乾いて3~4日経ってから与える
3.日当たりの良い場所に置くこと
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