サーキュレーターと扇風機の違い【植物に適しているのは?】

サーキュレーター 観葉植物
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「観葉植物を室内で育てるのにサーキューレターが良いって聞くけど、扇風機はじゃダメなの?」

「そもそも、サーキュレーターと扇風機の違いが分からない」

「扇風機をおしゃれにいうとサーキュレーター?」

観葉植物を室内で管理するためにあった方が良いといわれる「サーキュレーター」。でも、扇風機とサーキュレーターって同じじゃないの?という方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、扇風機とサーキュレーターの違いを解説します。

また、観葉植物を育てる上では扇風機とサーキュレーターどちらが適しているのかも合わせてご紹介するので、ぜひ植物管理のご参考にされてくださいね。

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ボタニカルライター。農業高校で園芸を専門に3年間学ぶ。現在は熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を育成中。主に観葉植物に関するお役立ち情報を発信中!

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サーキュレーターと扇風機の違いとは?【3つ】

ずばり、サーキュレーターと扇風機は違います。

ここでは、サーキュレーターと扇風機の主な違い3つをご紹介しますので、ぜひご参考にされてください。

サーキュレーターと扇風機の違い①「風の性質」

サーキュレーターと扇風機の一番の違いは「風」です。

・扇風機⇒ふんわりと広がる風(弱め)
・サーキュレーター⇒直線的な鋭い風(強め)

なぜこのような違いがあるのかというと、両者の使用目的にその理由が隠されています。

サーキュレーターと扇風機の違い②「目的」

扇風機は、「人を涼ませるため」に作られています。

それに比べ、サーキュレーターは、「空気を循環させるため」に作られています。

そのため、サーキュレーターはより広い範囲に風を届かせるよう、「横」「縦」「真上」などにも可動する機種がほとんどです。

・扇風機⇒「心地よい風をすぐに感じられる」
・サーキュレーター⇒「空気をかき混ぜ、エアコンや暖房の効果を均一にしてくれる」

サーキュレーターと扇風機の違い③「到達する距離」

扇風機の風よりもサーキュレーターの風の方がより遠くに届きます。

それによって、サーキュレーターは、「室内の空気を隅々までかき混ぜるように循環させる効果」があります。

・扇風機⇒風が拡散するため狭い範囲での使用に適している
・サーキュレーター⇒風をより遠くまで到達させられるため広い範囲での使用に適している

サーキュレーター
より遠くまで風が届くのがサーキュレーター

 

観葉植物を育てる上でより適しているのは扇風機とサーキュレーターどっち?

次に、観葉植物を育てる上ではサーキュレーターと扇風機、どちらが適しているかを調査してみました。

たくさんの観葉植物を育てているなら、おすすめは「サーキュレーター」

「観葉植物を室内でたくさん育てている(室内で約10鉢以上)」という方には、やはり、より広い面積で風を循環させてくれるサーキュレーターがおすすめです。

理由は、植物にとって「水」「光」と同じくらい欠かせないのが「風」だから。

「風を受ける⇒葉の表皮にある穴(気孔)の開閉が活発になる⇒しっかりと呼吸できる⇒光合成が活発になる」

光合成が十分な植物は元気に、そして、丈夫に育ちます。

特に、真夏や真冬はエアコンや暖房をつけているため、そう頻繁には窓を開けられませんね。

そんなときに活躍するのがサーキュレーターです。

室内の空気をまんべんなく循環させ、植物に必要な「風通し」を作ってくれます。

ただ、個人的には、「鉢植えが小さくて数個しかない」という場合は、扇風機でも十分かなと思います。

ただ、扇風機の場合は場所をとるので冬場はちょっと邪魔かもしれませんね。あと、「扇風機を冬も出しっぱなしにしてる人」と思われるデメリットがあります。

 あわせて読みたい「観葉植物 冬の水やりの方法!【管理のコツ3つと失敗例も】」はこちら

窓を閉めた状態でのサーキュレーターの使い方

まず、サーキュレーターを部屋の隅に置きます。植物に直接風を当てないでください。

「隅(角)に置く⇒対角線上にある天井に当てる(首振りさせない)」

これにより、室内の空気が動き出しうまく循環させられます。

冬場のカビに要注意!

特に、冬場はどうしても湿気と暖房による熱が室内にこもります。

そこで懸念されるのが「カビ」です。

カビは植物への悪影響はもちろん、目に見えないカビ胞子による健康被害(喘息やアレルギーなど)を引き起こす可能性も。

空気のムラをなくし、湿気を一か所に滞らせないためにも、サーキュレーターを活用してカビを予防しましょう。

あわせて読みたい「素焼き鉢のカビ!対処法とカビ対策について解説」はこちら

「観葉植物のカビ対策!カビの原因と対処法までを徹底解説します」はこちら

サーキュレーターと扇風機の電気代は?

心配なのが電気代ですね。

調べた結果、扇風機とほぼ同じ電気代がかかるそうです。

つまり、1時間当たり約0.5円。

1日中(24時間)つけっぱなしにしたら、約12円。1か月つけっぱなしにしたら、約360円。

植物を枯らしたときのストレスに比べたら安く感じますね。

扇風機はサーキュレーターの代用品として使える?

部屋中の植物を集めて扇風機を当てているところ

サーキュレーターの目的である「空気を広い範囲で循環させる」ことは、扇風機では困難です。

しかし、何もしないよりかはマシといったところでしょう。

逆に、サーキュレーターを扇風機の代わりに使うと、肌に直接「鋭く直線的な強い風が当たる」ことになります。

そのため、あまり心地よいとは感じられません。適材適所で使い分けるのがベストでしょう。

サーキュレーターは3000円程度で購入可能なものも多い

観葉植物を沢山育てているという方は、サーキュレーターを一台持っておけば必ず重宝します。

また、サーキュレーターには、「一年中使える(暖房や冷房の効果拡散)」「扇風機よりも場所をとらない」「おしゃれなデザインも多い」などのメリットもあります。

初期費用を抑えるなら、メルカリやラクマなどのフリマアプリで購入するのもおすすめです。

あわせて読みたい「【2023最新】静音サーキュレーターのおすすめ8選 !」はこちら

 

まとめ

今回は、サーキュレーターと扇風機の違いについてくわしくご紹介しました。また、観葉植物に使うならどちらが適しているかについてもお伝えしました。

室内でたくさんの植物を育てている場合、サーキュレーターがあることで室内を風通しよくできます。

これにより、植物の根腐れを防ぐ効果や、病害虫の予防も期待できますね。また、カビの発生も防ぐ効果も期待できそうです。

観葉植物はもちろん、人にとっても快適な空間づくりにサーキュレーターや扇風機をうまく活用してみてはいかがでしょうか。

●サーキュレーターと扇風機の主な違いは「風の性質」「目的」「到達する距離」
●観葉植物を多く育てている場合、より適しているのは「サーキュレーター」
●サーキュレーターと扇風機の電気代はほぼ同じ(1時間約0.5円)
●サーキュレーターの代用品として扇風機は使える?⇒難しいが、何もつけないよりかはマシである(逆も然り)

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