メタリックな葉が光を反射してキラキラと輝く、人気のインテリアグリーン「トラディスカンティア」。
見た目は繊細ですが、実は環境を整えれば冬でも元気に育てられる植物です。
「冬になると葉がしおれる」「室内に入れても調子が悪い」と悩む方も多いでしょう。
この記事では、筆者が実際に育てている経験をもとに、トラディスカンティアの冬越しのコツをわかりやすく解説します。
トラディスカンティアは寒さに弱い?耐寒温度と屋外管理の目安

トラディスカンティアの原産地はメキシコやコロンビアなどの熱帯地域。
そのため、寒さにはやや弱く、耐えられるのはおおよそ5℃程度までです。
屋外での冬越しはできる?
屋外管理の場合、最低気温が5℃を下回るようになったら屋内へ移動しましょう。
特に朝晩の冷え込みや霜が降りる地域では、葉が傷んだり株が枯れたりするリスクが高くなります。
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トラディスカンティアの冬の置き場所|日当たりと風通しがポイント

日当たりのよい場所に置くのが基本
室内に取り込む場合は、できるだけ日当たりの良い場所を選びましょう。
日光不足になると、葉色が悪くなったり、葉と葉の間が間延びする「徒長(とちょう)」が起こりやすくなります。
風通しを確保して根腐れ・カビを防ぐ

冬の室内は、窓を閉め切ることで風通しが悪くなりがちです。
湿気がこもると「根腐れ」や「カビ」「病害虫の発生」にもつながります。
扇風機やサーキュレーターを弱風で回して空気を循環させることで、湿気の滞留を防ぎ、健康な株を維持できます。
特に暖房を使う家庭では、空気の層を動かして温度ムラを減らすことも大切です。
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トラディスカンティアの冬の水やり頻度は?根腐れを防ぐコツ

気温が下がる冬は生長がゆるやかになります。そのため、水の与えすぎが根腐れの原因になりやすい季節です。
水やりの基本は「土が乾いて2〜3日してから、午前中に常温の水(約30℃)をたっぷり与える」こと。
夜間は気温が下がり、鉢内の水分が冷えて根を傷めやすいため避けましょう。
水やりのポイント

- 土が完全に乾いて2〜3日してからたっぷり与える
- 冷たい水は避け、常温の水を使用
- 受け皿の水は必ず捨てておく
- 冷え込みが強い日は鉢底にキッチンペーパーを敷いて排水性アップ
乾燥気味に育てることで、根腐れ防止と耐寒性の向上にもつながります。
根腐れを防いで冬越しをサポートしてくれる便利アイテムも

- 土が乾いている⇒白
- 土が湿っている⇒青
見ただけで土の状態が分かるこのアイテムは、難しい冬の水やりの強い味方。
「冬に植物をだめにしてしまうことが多い」という方は、このようなアイテムを活用してみるのもいいかもしれません。
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トラディスカンティアの冬越しQ&A
Q1. トラディスカンティアは冬でも外で育てられますか?
A. 基本的に屋外での冬越しは難しいです。10℃を下回ると弱り始め、霜に当たると枯れてしまいます。
最低気温が15℃以下になる地域では、室内に取り込みましょう。
Q2. 室内ではどんな場所に置けばいいですか?
A. 日当たりの良い窓際が理想ですが、夜は冷気が伝わりやすいため、1~2mほど離して置きます。
昼は日光を、夜は保温を意識すると元気を保てます。
Q3. 冬の間も水やりは必要ですか?
A. 成長が緩やかになる冬は、土の表面が乾いてから3~4日後に与える程度でOKです。
頻繁に水をあげると根腐れを起こしやすくなります。
Q4. どんな温度で管理すればいいですか?
A. 理想は15~25℃前後です。10℃を下回らないように注意し、寒い日はエアコンの暖気が直接当たらないようにしましょう。
Q5. 冬でも肥料をあげたほうがいいですか?
A. いいえ、冬は成長が止まる「休眠期」に入るため、肥料は不要です。肥料を与えると根を痛める原因になります。
Q6. 葉がしおれてきたのは寒さのせいですか?
A. 可能性があります。寒さや水のやりすぎが原因で根が弱っている場合があります。まずは暖かい室内に移し、乾かし気味に管理してみましょう。
Q7. 冬に葉の色が薄くなったのはなぜ?
A. 日照不足が主な原因です。できるだけ明るい場所に置き、天気の良い日は窓際で日光を当てましょう。LED植物ライトを併用するのも効果的です。
Q8. 冬でも剪定していいですか?
A. 伸びすぎた枝や枯れ葉を軽く整える程度ならOKですが、大きな剪定は春~初夏(生育期)に行うのが安心です。
Q9. 暖房の風が当たる場所でも大丈夫?
A. 直接暖房の風が当たると、葉が乾燥してチリチリになることがあります。エアコンの風が当たらない場所に移し、加湿器などで湿度を保つのがおすすめです。
Q10. トラディスカンティアを挿し木で増やすなら、冬でもできますか?
A. 冬は発根しにくいため、挿し木には不向きです。3月~6月の暖かい時期に行うと成功率が高くなります。
まとめ|トラディスカンティアの冬越しは「乾燥ぎみ+日当たり+保温」がカギ
トラディスカンティアは一見寒さに弱そうですが、5℃を下回らない環境を保てば冬越し可能です。
最後にポイントをおさらいしましょう。
✅冬のお手入れまとめ
- 置き場所: 5℃以下なら室内へ。日当たりと風通しを確保
- 水やり: 土が乾いて2〜3日後に、常温の水を午前中に与える
- 肥料: 冬は不要
- 害虫: ハダニに注意。定期的な葉水と換気を忘れずに
乾燥に強く、水のやり過ぎに弱いトラディスカンティア。
正しい冬越しで、美しいメタリックグリーンの葉を春までキープしましょう🌿


