丸みのあるハート型の葉とぼってりとしたフォルムの芋が可愛い「クワズイモ」。名前もユニークなクワズイモは、初心者でも簡単に育てられる丈夫な観葉植物ですね。
そんなクワズイモに付きやすいのが「ハダニ」や「カイガラムシ」などの害虫です。
「クワズイモに何となく元気がない…」
「葉の色がまばらになって変色してきた…」
このような場合、クワズイモに害虫が付いている可能性があります。
そこで今回は、クワズイモにつきやすい害虫と、害虫が付いたときの症状、対処法までをまとめてみていきましょう。
クワズイモに付きやすい害虫は?害虫が付いたときの対処法まで
害虫といってもさまざまですが、クワズイモによく付くのが前述したとおり、ハダニやカイガラムシです。
これらの害虫がクワズイモに付くと、吸汁によって樹液を吸い取られ、葉を変色させられます。
クワズイモに付きやすい害虫はハダニやカイガラムシなど
これらの害虫がクワズイモに付くと吸汁によって葉が変色します。色がまばらになったり、黄色っぽく変色したりです。
また、排泄物によって葉がベタベタすることもあります。見た目が悪いだけでなく、吸汁によって変色した部分は光合成が出来なくなります。
そのため、クワズイモに付いた害虫を放置し続けていると、株自体をも弱らせる原因になりかねないのですね。
さらに、他の植物にまで被害が拡がってしまう恐れもあります。
クワズイモの場合はハダニに注意!葉が変色していたら虫が付いていないか確認しよう
特にクワズイモに発生しやすいのがハダニです。ハダニは蜘蛛の仲間で、蜘蛛の巣のようなものを発生させます。
下写真はクワズイモの葉に発生したハダニです。
よく見ると、葉の表面に白っぽい蜘蛛の巣のようなものが付着しています。さらに、葉の色もまばらになっています。
ハダニが発生しやすいのが暖かく空気が乾燥した環境です。クワズイモを室内で管理している場合、一年中発生する可能性があるのですね。
濡らした綿棒やティッシュで確実に拭き取る。数が多ければ殺虫剤の使用も検討しよう
ハダニを発見したらすぐに取り除きましょう。
放置していると被害がどんどん拡大し、最終的には株自体を弱らせ枯らされてしまうこともあります。
湿らせたティッシュや綿棒などで確実に拭き取ってください。ただ、取っても取っても再発する場合は殺虫剤の使用も検討しましょう。
こちらはハダニ退治に効果的な殺虫剤です。使い方の手順は以下の通りです。
- 屋外に出す。マスク、眼鏡等を着用。
- 容器をよく振る。
- 植物から約20cm離して植物全体に薬剤がかかるように均一にスプレーする。
- 葉の表と裏、まんべんなく散布。かけ過ぎに注意。
葉がベタベタしたり、白い粉が吹いている場合はカイガラムシの可能性あり
クワズイモの葉がベタベタしていたり、白い粉のようなものが付着している場合、カイガラムシが発生している可能性があります。
ベタベタの原因はカイガラムシの糖分を含む排泄物。白い粉はコナカイガラムシの特徴です。
カイガラムシといっても種類が非常に多いのです。茶色い粒々のものもあれば、白い粉のようなものをまとったものもいます。
カイガラムシの場合も確実に取り除くことが大切
葉の表や裏、葉の付け根などに茶色い粒のようなものや、白い粉のようなものが付着している場合、確実に取り除くことが大切です。
触りたくないからといって、霧吹きで水を吹きかけるくらいでは取り切れないこともあります。
カイガラムシは口針を植物に差し込み、足が退化していることが多いです。そのため、虫とはいえほとんど動かないことが多いです。
濡らした綿棒や湿らせたティッシュ、ピンセットなどで確実に取り除くことが必要です。
葉に残った排泄物も拭き取るようにしてください。そのままにしておくとカビが発生し病気の原因になることもあるからです。
数が多すぎて取り切れないなら、殺虫剤の使用も検討しよう
「数が多すぎて取り切れない」「触るのが気持ち悪い」「取っても取っても再発する」
このような場合はカイガラムシ専用の殺虫剤を使ってみるのもおすすめです。
すぐに効く成分と長く続く成分、2つの成分が配合されているため、今見えているカイガラムシと、散布後に発生したカイガラムシに効果を発揮します。
効果は散布から約1か月持続します。
- 屋外に出す。眼鏡やマスクを着用。
- 植物から約30cm離した場所から噴射。
- まんべんなく均一にふりかかるように。一か所に集中してかけないよう注意。
あわせて読みたい「クワズイモが枯れる原因は?可愛い芋を長持ちさせる管理方法」はこちら
まとめ
ということで、今回はクワズイモに付きやすい害虫と、害虫が付いてしまった場合の対処方法までをご紹介しました。
「害虫」と聞くと目をそむけたくなるでしょう。この記事を書いている筆者自身も虫が大の苦手です。
ただ、早目に取り除けば大切な観葉植物を守ることができます。なんといっても早期発見が大切ですからね。
そのためには、普段から葉に溜まった埃を拭き取ってあげたり、葉水をしながら観察したりすることが大切ですよ。
クワズイモのその他関連topics
「クワズイモを屋外で育てた結果…屋外に置くメリットデメリットは?」はこちら
「クワズイモ 冬の育て方のポイント3つ!可愛い芋を寒さから守る」はこちら
「芋がないクワズイモはある?芋は根茎で生長とともに目立ってくる」はこちら