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伸びすぎたフィロデンドロンはどうすべき?垂らすor切る?

伸びすぎたフィロデンドロン 観葉植物

光沢のある丸い葉が綺麗なフィロデンドロン。耐陰性も強く、室内で育てられる観葉植物として高い人気を誇ります。

そんなフィロデンドロンがいつの間にか伸びすぎてお困りではありませんか?

今回はフィロデンドロンが伸びすぎた時の対処法をご紹介します。

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農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!

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伸びすぎたフィロデンドロンはどうすべき?垂らすor切る?

そもそも「伸ばし続ける」か「カットする」かの判断からですね。

今現在、すでに伸びすぎてだらしない、どうにかしたい…と感じているなら「切り戻し(カット)」で樹形を整える

反対に、もう少し伸ばしてみようかな、ハンギングにして垂らしてみるのもいいかも…と感じているなら、そのまま伸ばし続けることをおすすめします。

伸ばし続けると「頂芽優勢(ちょうがゆうせい)」により株元から新芽が出てくる

フィロデンドロンを伸ばし続けた場合、葉の重さで茎が徐々に下へ垂れ下がってくるはずです。

すると、「頂芽優勢(ちょうがゆせい)」により、もっとも日に当たる高い位置が生長するようになります。

つまり、垂れ下がった部分の生長は緩慢になり、株元付近から新しい脇芽が出てくるはずです。

下写真は「ハナツルソウ」という植物です。

頂芽優勢

垂れ下がった茎の生長は緩慢になり、その代わりに、日が当たりやすい株元付近に新しい脇芽が出ているのが分かります。

これも、頂芽優勢によるものです。

脇芽が出てくるまでは数か月かかることが多い

ただ、つるが垂れ下がって株元付近に新芽が芽吹くまでには、少なくとも数か月はかかります。

「だらしない姿になってしまった」「取っ散らかっている」「バランスが悪い」等、見た目が気になっている場合は、次項でご紹介する切り戻し剪定をおすすめします。

すっきりとした樹形に整えるなら「切り戻し」がおすすめ

伸びすぎたフィロデンドロン

切り戻しに適しているのは、春から秋の暖かい時期です。中でも、気温が上がり始める春がおすすめ。

生長期間をより長く取ることで、冬までのあいだに樹形を回復させることができます。

伸びすぎている部分を中心に、切れ味のよい清潔なハサミで茎をカットします。

カットしたフィロデンドロンの茎

株元の葉は数枚、残しておく方が安心です。

切り戻し後は切り口の脇から新芽が出てきます

切り戻しから約2か月後に伸びた脇芽

うまくいけば、切り口の脇から新芽が伸びてくるはずですよ。失敗を防ぐためには「適期におこなうこと」ど、「切り戻し後、水をやり過ぎないこと」です。

切り戻し後は葉数が減っています。そのため、切り戻し前よりも土が乾く速度が落ちるはずです。

土がしっかりと乾いてから水を与えるようにしてください。水やりチェッカーがあると便利です。

サスティー

土の乾き具合を色で知ることができるため、管理が楽になると同時に、水のやり過ぎ・やり忘れを防ぐことができます。

カット後の茎は挿し木で増やすことも可能

カットした茎は土や水に差して発根させ増やすことができます。いわゆる「挿し木」です。

挿し木するためには最低でも2つ節を残しておくようにすると失敗しにくいですよ。(下写真)

フィロデンドロンの節

下葉をカットし、頂点の葉を1~2枚残します。その後、水道水を入れた容器や水はけのよい土に差して発根を待ちます。

フィロデンドロンの水差し

うまくいけば7日ほどで発根するはずです。

フィロデンドロンを水差しにして出た根っこ

その後、そのまま水差しで楽しむのも構いませんが、大きく育てたいなら土に植えるのがよいでしょう。

しっかりと根付くまでは土が乾きすぎないように気を付けます。

あわせて読みたい「倒れる、斜めになる…樹形の乱れたフィロデンドロンを仕立て直す方法」はこちら

 

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フィロデンドロンは伸びすぎると樹形が乱れるのはなぜ?

斜めになってきたフィロデンドロン

では、そもそもなぜフィロデンドロンは伸びすぎると「だらしない」「バランスが悪い」と感じてしまうのでしょうか?

実は、フィロデンドロンは大きく3タイプに分けられます。

フィロデンドロンは直立タイプ、匍匐タイプ、つる状タイプに分かれる

フィロデンドロンは熱帯アメリカを中心に約200種類以上が存在します。

それぞれ異なる性質を持ちますが、主に「直立タイプ」「匍匐(ほふく)タイプ」「つる状タイプ」の3つに分類されます。

直立タイプのフィロデンドロンの代表が「セローム」です。(下写真)

セロームの根元直立タイプのフィロデンドロンは上に向かって真っすぐ伸びていく性質を持つ

逆に、生長とともに葉が倒れたように横へ広がり伸びていく性質を持つのが「つる性」や「匍匐性」のフィロデンドロンです。

このタイプのフィロデンドロンには、「オキシカルディウム」や「グリーンプリンセス」「シルバーメタル」などがあります。(下写真)

ハイドロカルチャーのフィロデンドロン▲鮮やかな緑色が美しい「グリーンプリンセス」

横に這うように生長するフィロデンドロンは、適期の切り戻しで樹形を整えるのがおすすめ

つる性タイプのフィロデンドロンは、生長とともに横へ這うように伸びていきます。

茎が伸びすぎて樹形が乱れてきたら、適期に切り戻して整えましょう。切り戻しの適期は春から秋の暖かい時期です。

または、カットした茎を使って挿し木にして育て直すのもおすすめですよ。(下写真)

伸びすぎたフィロデンドロンの茎をカット、挿し木で育て直す手順

まずは、伸びすぎている部分をカットします。節は2個以上あると安心です。

フィロデンドロンを切り戻す伸びすぎた部分をカットして…

頂点の葉を1、2枚残してその他の葉はカットしておきます。その後、水道水または水はけの良い土に差します。

仕立て直しの際に出たフィロデンドロンの茎を水差しにカットした茎は水差しにして発根を待つ

そして、水差しから約2か月経過すると以下のようになります。

水差しのフィロデンドロン

葉数が増え、根も長く伸びていますね。このあとは土に植え替えて育てていきます。

使用する土は水はけよく清潔で養分を含まないものが最適です。例えば、「赤玉土(小粒)」「バーミキュライト」などですね。

しっかりと根が活着し、挿し木に触れて抵抗を感じるようになれば、通常の観葉植物の土に植え付けましょう。

ちなみに、カットした元株からも脇芽が出てきますよ。(下写真)

フィロデンドロンの脇芽写真では見えませんが、株元から脇芽が3つ確認できました(切り戻しから約1か月後)

あわせて読みたい「フィロデンドロンがぐらぐらする原因は?大木に絡みつくのが特徴の植物」はこちら

 

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まとめ

ということで、今回は伸びすぎたフィロデンドロンの対処法をご紹介しました。

「伸ばし続ける」か「カットする」か。

個人的なおすすめはカットです。なぜなら、「伸びすぎている」と感じている時点で観賞価値が下がっているからです。

また、ばっさりと切り戻さずとも、伸びすぎている部分のみを長さ調整でカットするのもおすすめです。

ただ、適期ではない場合、思い切った切り戻しは避けた方が無難でしょう。

フィロデンドロンのその他topics

「フィロデンドロンが枯れる主な原因3つとは?」はこちら

「フィロデンドロンをハイドロカルチャーで育てる方法」はこちら

「フィロデンドロン 冬の育て方のポイント3つを解説します!」はこちら

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この記事を書いた人

農業高校卒業。園芸を専門に3年間学ぶ。現在は、熱帯原産の観葉植物を中心に自宅で100種類ほど植物を栽培中。植物ヲタク。初心者でも観葉植物を枯らさず、長く育てるコツを発信中!

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