・水やりは冷水を避け、30℃前後のぬるま湯を使用
・水やりは午前中、土が乾いてから2〜3日待つ
・葉水や加湿器で空中湿度を補う
・サーキュレーターで風通しを良くして根腐れ防止
「寒い冬でも観葉植物を元気に育てたい…」
そんな悩みを抱える方は多いのではないでしょうか。
冬の室内は暖房で乾燥し、気温も低いため、観葉植物にとって過酷な環境になりがちです。
特に水やりは失敗しやすく、冷たい水を与えると根が冷えて弱ってしまうことも。
そこでおすすめなのがぬるま湯を使った冬の水やりです。
今回は、ぬるま湯を活用した観葉植物の冬越し管理法を解説します。
冬に観葉植物が弱る原因

観葉植物が冬に弱る主な原因は以下の通りです。
低温による根の機能低下
寒さで根が水を吸いにくくなり、植物全体の成長が鈍ります。
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暖房による乾燥
室内暖房で葉や土が乾燥しやすく、葉先が茶色く変色することがあります。
過湿による根腐れ
低温で土が乾きにくい状態で水を与えすぎると、根腐れの原因になります。
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ぬるま湯で水やりするメリット

冬の水やりにぬるま湯を使うと、観葉植物に以下のメリットがあります。
根を冷やさずに水分補給
冷たい水だと根がストレスを受けますが、ぬるま湯なら根が凍えることなく吸水できます。
土の温度を安定させる
室温との差が少ないため、根の生育に適した環境を作れます。
根腐れリスクを低減
土の温度が低いと水分が滞りやすく根腐れしやすいですが、ぬるま湯であれば根が元気に水を吸収できます。
冬の水やりのポイント

ぬるま湯を使う場合も、基本の管理ポイントを押さえることが大切です。
水温はぬるま湯で管理
冬場は水が冷たすぎると根に負担がかかります。水温は30℃前後の常温〜ぬるま湯がおすすめです。
ぬるま湯を使うことで根が冷えにくくなり、水の吸収もスムーズになります。
水やりのタイミングは午前中に
室温が比較的高くなる午前中や昼間に水を与えることで、根が水分を効率よく吸収できます。
夜間の水やりは避け、冷えたままの水が根に触れないよう注意しましょう。
水やりの間隔を空ける
冬は根の吸水力が低下するため、土が乾いてもすぐに水を与えず、さらに2〜3日待つのが安全です。
早めの水やりは根腐れの原因になるので、土の乾き具合をよく確認しましょう。
水の量と鉢底管理
水やり後は鉢底に水が残らないようにしっかり切ることが重要です。
受け皿に残った水も捨て、根が常に湿った状態にならないように管理することで、根腐れやカビの発生を防ぎます。
空中湿度も忘れずに

冬の暖房で空気が乾燥しやすいため、葉水や加湿で湿度を補うのも効果的です。
冬の乾燥対策は空中湿度を意識
冬の暖房で室内が乾燥すると、観葉植物の葉先が茶色くなったり、根の水分吸収が悪くなったりします。
空中湿度を補うことが冬越しのポイントです。
葉水で手軽に湿度を補給
霧吹きを使って葉の表裏に軽く水を吹きかけることで、植物周囲の湿度を上げることができます。
特に乾燥しやすい冬場は、1日数回を目安に行うと効果的です。
加湿器や受け皿で湿度をサポート
加湿器や水を張った受け皿を置くことで、植物周囲の空気がしっとりします。
暖房で乾燥しがちな部屋でも、簡単に湿度を保てます。
サーキュレーターで風通しも確保
湿度だけでなく風通しも大切です。
サーキュレーターで空気を循環させると、蒸れや根腐れのリスクを減らせます。
湿度・温度・風通しのバランスを意識することで、冬でも観葉植物を健康に保てます。
冬越しで注意したいNG行動

冬は植物がデリケートになるため、やってしまいがちな間違いを避けることが大切です。
冷水を与えるのは避ける
冬に冷たい水を与えると、根が急激に冷えて吸水力が低下し、株全体が弱る原因になります。
必ずぬるま湯(30℃前後)や常温の水を使用してください。
夜間の水やり・葉水はNG
夜に水や葉水を行うと、株や土が冷えて根や葉を傷める原因になります。
水やりや葉水は午前中など室温が高い時間帯に行うようにしましょう。
床暖房の上に鉢を置くのは避ける
暖かくしようとして床暖房の上に置くと、鉢内が過剰に加熱されて根がダメージを受けることがあります。
適温管理を意識して、床暖房の直上は避けましょう。
エアコンの風を直接当てない
乾燥した温風が直接当たると、葉先が茶色くなったり葉が枯れたりします。
エアコンの風向きを変えるか、植物を少し離して配置することで乾燥ダメージを防ぎます。
冬の管理をラクにするおすすめアイテム

冬越しを成功させるには、ただ水やりや加湿を頑張るだけでなく、環境を見える化・コントロールするアイテムがあるとかなり安心です。
ここでは、特に便利な2つのアイテムをご紹介します。
ピタリ適温プラス

遠赤外線ヒーター。自己温度制御機能があって、外気が寒くなっても自動で温度を保つ仕組み。
保温を安定させたい観葉植物(特に根が冷えやすい鉢など)を置く場所の近くに敷くと、冬の冷えストレスを軽減できます。
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SUSTEE(サスティー)水やりチェッカー

土の水分を「青=水が多い」「白=乾き気味」の色変化で教えてくれるチェッカー。
冬みたいに根が吸水しにくい時期には特に便利で、水をあげすぎて根腐れさせるリスクを下げられます。
電池不要で鉢に差すだけ。
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実体験:ぬるま湯で冬越しを乗り切った話
私は観葉植物を育て始めたころ、冬越しの方法がよくわからず、「室内に置いておけば大丈夫」と思っていました。
常温の水でも弱ってしまった…

しかし、冬は朝晩の気温がぐっと下がることを考えておらず、夜間に水を与えてしまい、徐々に植物が弱ってしまいました。
常温の水を使っていたものの、土に残った水分が窓際の冷気で冷やされ、根が傷んで根腐れのような症状が出たこともあります。
水を与える時間帯も超重要!

そこで翌年からは、水やりを夜間ではなく、天気の良い日の午前中に行うようにしました。
さらに、冬場は根が水を吸いにくくなるため、30℃前後のぬるま湯を使うことで、根への負担を減らしながら吸水を促すことに。
水を与えた後は、鉢底に水が残らないようしっかり切ることも意識しました。
少しの工夫で冬を乗り越えられるように

この工夫を取り入れるようになってからは、冬でも植物が弱ることなく、元気に春を迎えられるようになりました。
ぬるま湯で根を温めることと、水やりのタイミングを意識するだけで、冬越しはぐっと安心になります。
観葉植物の冬の水やりに関するよくある質問
Q1:冬に水を与えるとき、なぜぬるま湯が良いのですか?
A1:寒い時期に冷たい水を与えると、根が急激に冷えて吸水力が低下します。ぬるま湯(約30℃前後)なら根に負担がかからず、吸水もスムーズです。
Q2:水やりのタイミングはいつが良いですか?
A2:冬は室温が高い午前中に水やりするのがベストです。夜間に水や葉水を行うと、冷えて株を傷める原因になります。
Q3:土が乾いたらすぐ水を与えても良いですか?
A3:冬は根の吸水力が低下しているため、土が乾いてもすぐに水を与えず、さらに2〜3日待ってから与えるのが理想です。
Q4:水の量はどれくらいが適切ですか?
A4:鉢底に水が残らないように、適量を与えて必ず水切りをしましょう。残水があると根腐れや病害虫のリスクが高まります。
Q5:葉水は必要ですか?
A5:冬の乾燥対策に葉水は有効ですが、夜間は避けて午前中に行いましょう。葉の表だけでなく裏にも軽く吹きかけると効果的です。
Q6:加湿器や受け皿の水はどう活用すれば良いですか?
A6:加湿器や水を張った受け皿で空中湿度を上げると、葉や根の乾燥を防ぎます。サーキュレーターで空気を循環させると、蒸れや根腐れのリスクも低減します。
Q7:冬に肥料は与えても大丈夫ですか?
A7:冬は成長が止まる休眠期のため、基本的に肥料は不要です。与えると根が吸収しきれず株を弱らせる原因になります。
Q8:水やりの水温が低かった場合、株はどうなりますか?
A8:冷水を与えると根が冷えて水の吸収が鈍り、葉がしおれたり根腐れしたりすることがあります。冷えた場合は暖かい室内に置き、様子を見てください。
Q9:冬に葉が茶色くなる原因は何ですか?
A9:主な原因は乾燥・過湿・寒さストレスです。水やりや葉水のタイミング・量、室温、湿度を見直すことで改善できます。
Q10:冬に病害虫が出やすいですか?
A10:乾燥でハダニやカイガラムシが発生することがあります。葉の観察と加湿管理、必要に応じて園芸用スプレーや表土の交換で対策しましょう。
まとめ
冬の観葉植物は低温と乾燥によるストレスで弱りやすいため、ぬるま湯での水やりと湿度管理が冬越しの鍵です。
- ぬるま湯で根を冷やさず給水
- 水やりは土が乾いてからさらに2〜3日待つ
- 葉水や加湿、風通しで湿度を補う
この3つのポイントを守るだけで、冬でも元気に観葉植物を育てることができます。

