ふんわりと茂る小さな葉が癒し系のインドアグリーン・ワイヤープランツ。暑さ、寒さともに比較的強く、初心者でも育てやすい人気の観葉植物です。
室内でも育てられる観葉植物として知られるワイヤープランツですが、
いつの間にか葉がつるばかりがひょろひょろと伸び、スカスカの弱々しいフォルムになってはいませんか?
そこで今回は、ワイヤープランツがひょろひょろになる理由とその対処法までをくわしくご紹介しちゃいます。
ワイヤープランツがひょろひょろ、スカスカになる理由とは?
購入当初はふんわりボリュームのある姿であったはずのワイヤープランツ。しかし、いつの間にかつるばかりがひょろひょろに伸び、だらしのない姿になってしまった…。
そんな時に考えられる主な原因が「光線不足」です。
日当たりの悪い場所に置き続けていると、茎ばかりが日光を求めてひょろひょろと間延びする
少ない光で育てられる観葉植物として知られるワイヤープランツですが、本来は明るく風通しのよい場所を好みます。
原産地はニュージーランドやオーストラリア・タスマニア州、ビクトリア州など。一年を通して温暖な気候の地域に自生する植物なのです。
室内で育てたワイヤープランツと屋外で育てたワイヤープランツを比較
屋外で育てた方はつるが太く葉と葉の間隔が詰まっている
もちろん、室内で育てているからといってすぐに枯れてしまうということではありません。
しかし、長期間にわたって日光不足が続くとつるが徐々にひょろひょろと間延びします。
これは徒長(とちょう)と呼ばれる現象で、徒長を起こしたワイヤーらプランツは、日光を求めてつるばかりが縦方向にひょろひょろと伸びます。
日光不足が続いた結果、ひょろひょろと弱々しい姿になってしまうことが多いのです。
あわせて読みたい「ワイヤープランツの育て方を徹底解説!失敗を防ぐコツは水やりと葉水」
すでにひょろひょろになったワイヤープランツを元の姿に戻すことは不可能
とはいえ、すでにひょろひょろに伸びたワイヤープランツを元のボリュームのある姿に戻すことができません。
この場合、春から秋にかけての暖かい時期に切り戻すことで、ボリュームのある姿に育て直すことができます。
株が弱った状態で肥料を与えると逆に根を傷めて弱らせてしまう恐れもある
「ひょろひょろして弱っているみたい…そうだ、栄養を与えてみよう」
このように思い立ち、下写真のようなアンプル剤を土に差して満足していませんか?
土に差すタイプの商品は肥料ではなく活力剤である場合が多いです。そして、株が弱っている状態で肥料を与えるのはあまりおすすめしません。
肥料と活力剤の違いや使い方については以下記事を参考にしてみてください。
あわせて読みたい「肥料と活力剤の違いとは?観葉植物に適した使い方を徹底解説!」
適期に切り戻し、置き場所を見直すことでボリュームのある姿を取り戻す
ひょろひょろになったワイヤープランツをボリュームのある姿に仕立て直したい場合、春から秋にかけての暖かい時期に切り戻します。
おすすめは気温が上がり始める春(4月~6月頃)です。株元から伸びているつるの長さ半分~1/3程度をカットします。
うまくいけば、根元付近から脇芽が出てきますよ。
もちろん、切り戻し後は置き場所の見直しが必要です。これまでと同じ環境で育てた場合、また同じようにひょろひょろと育つでしょう。
- 室内なら南~東向きの明るく風通しのよい窓際
- 屋外なら半日陰(0~5度以下なら室内へ移動、真夏は葉焼けを起こしやすいため日陰へ移動)⇐ボリュームのある丈夫な姿に育てたいなら屋外がおすすめ
カットしたつるは挿し木で簡単に増やすことができる
カットしたワイヤープランツのつるは、土は水に差すだけで発根させ増やすことができます。
ワイヤープランツを挿し木で増やすくわしい方法、手順は以下記事を参考にしてみてください。
あわせて読みたい「ワイヤープランツを水差しで増やす方法を分かりやすく解説!」
まとめ
ということで、今回はワイヤープランツがひょろひょろになる主な理由と、その対処法までをくわしくご紹介しました。
また、室内でワイヤープランツを育てている場合、日光不足と同じくらいに陥りやすいのが「空気の乾燥による落葉」です。
ワイヤープランツは暑さ寒さともに強いですが、葉は小さく薄くて意外と繊細。
エアコンの風が直接当たるような場所に置いていると、とたんに葉がチリチリにしおれて気づいたら葉が落ち、スカスカの見た目になっていることもあります。
あわせて読みたい「ワイヤープランツの葉が落ちる原因と対処法」
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