・冬に土が乾かないのは普通
・対処は「水を減らす・待つ」
・迷ったら水をあげない
「水やりしていないのに、土がずっと湿っている…」
冬になると、こんな悩みを感じる人が一気に増えます。
実はそれ、管理ミスというより“季節のせい”で起きている可能性が大。
ただし放置すると、根腐れやカビの原因にもなります。
この記事では、冬に土が乾かなくなる本当の理由と、今日からできる具体的な対処法をわかりやすく解説します。
冬に観葉植物の土が乾かない主な原因

気温と地温が低く、水が蒸発しにくい
冬は室温が低く、鉢の中の土(地温)も冷えています。
そのため水分が蒸発せず、夏と同じ感覚で水やりすると乾きません。特に、
- 窓際
- 床に直置き
- 夜間に冷え込む部屋
では、土が常に冷えた状態になりがちです。
植物がほとんど水を吸っていない
多くの観葉植物は、冬に生育がほぼ止まる休眠期に入ります。
この時期は水を吸う力が弱く、「あげた水がそのまま残っている」状態になりやすいです。
葉が元気そうでも、根は働いていないことがよくあります。
鉢や土の水はけが悪い
冬はただでさえ乾きにくい季節。そこに、
- 受け皿に水が溜まりっぱなし
- 底穴のない鉢
- 水持ちの良すぎる土
が重なると、土が一週間以上湿ったままになります。
特に初心者さん向けの「水をあげすぎても大丈夫な土」は、冬には逆にトラブルの元になることも。
室内の風通しが悪い
寒い時期は窓を閉め切りがちですよね。でも空気が動かないと、土の表面から水分が逃げません。
「日当たりはいいのに乾かない」場合、原因は風通し不足なことが多いです。
冬に土が乾かないときの今すぐできる対処法
水やりを一度、完全にストップする
まずは勇気を出して、水やりを止めましょう。冬は「乾かない=水不足」ではありません。
- 表面が湿っている
- 鉢がずっしり重い
この状態なら、数週間水をあげなくても問題ないことがほとんどです。
鉢の置き場所を見直す
以下を意識するだけで、乾きやすさが変わります。
- 床置き → 棚やスタンドに上げる
- 窓際 → 夜は少し室内側へ
- 冷気が当たる場所は避ける
鉢の底を冷やさないのがポイントです。
受け皿の水は必ず捨てる
これは基本だけど、冬ほど重要。
受け皿に水が溜まっていると、鉢底からずっと水を吸い続ける状態になります。
水やり後は、
- 10分後に必ず確認
- 少しでも水があれば捨てる
これだけで根腐れリスクが激減します。
土の状態を指や割り箸でチェックする
表面だけ見て判断するのは危険。
- 指を2〜3cm入れる
- 割り箸を奥まで挿して抜く
中が湿っていれば、まだ水は不要です。
それでも乾かない場合はどうする?
何週間も土が乾かず、ニオイ・カビ・葉の黄変が出ている場合は、すでに根腐れが始まっているサインかもしれません。
この段階では「そのうち乾く」は通用しません。状態別に、今できる対処法を見ていきましょう。
土から異臭がする場合|根が傷み始めているサイン
土を近づけたときに、 カビ臭・ドブのようなニオイがするなら要注意。
これは土の中が常に湿り、根や有機物が腐敗している可能性があります。
対処法
- すぐに水やりを完全ストップ
- 受け皿・鉢底に水が残っていないか確認
- 風通しの良い場所に移動(エアコンの風直当てはNG)
軽度であれば、これだけで進行が止まることもあります。
土の表面や縁にカビが出ている場合
白やグレーのふわふわしたカビは、湿度過多+通気不足の典型例。
植物そのものより、土環境が限界な状態です。
対処法
- 表面のカビはスプーンなどで取り除く
- 表土を軽く崩して空気を入れる
- 可能なら鉢を少し持ち上げ、底面に空気が入るようにする
※アルコールや殺菌剤を土にかけるのは逆効果なので避けましょう。
葉が黄色くなってきた場合|水不足ではない
冬に葉が黄色くなると、「水が足りない?」と勘違いしがちですが、このケースではほぼ逆です。
根が傷んで水を吸えず、結果的に葉が弱って色が変わっています。
対処法
- 絶対に追い水をしない
- 黄色い葉は無理に取らず、自然に落ちるのを待つ
- 明るく、寒すぎない場所で様子を見る
ここで水を足すと、回復不能になることもあります。
鉢の中を確認できる場合|根の状態チェック
可能であれば、鉢を軽く傾けてみましょう。
- 水が染み出てくる
- 土がベチャッと動く
この状態なら、排水不良が深刻です。
透明鉢やスリット鉢の場合は、
- 根が黒い
- ドロっとしている
なども確認できます。
冬は無理に植え替えない方がいいケース
根腐れが軽度で、
- 葉がまだしっかりしている
- 幹が柔らかくなっていない
場合は、冬の植え替えは控えるのが無難です。冬に植え替えると、
- 回復できずに弱る
- 環境変化で一気に枯れる
リスクもあります。
状態がひどい場合は早めに応急処置を
以下に当てはまる場合は、春を待たずに対処した方が安全です。
- 幹や根元がブヨブヨしている
- 葉が一気に落ち始めた
- 明らかに異臭が強い
応急処置の選択肢
- 暖かい日に根を確認し、腐った部分をカット
- 水はけの良い土へ最低限の植え替え
- 発根しやすい品種なら挿し木で保険を作る
迷ったら「水をあげない」が正解
冬に土が乾かずトラブルが出ている場合、ほとんどのケースで「水を足す」は悪手です。
・乾かない
・ニオイがする
・葉が黄色い
この3点が揃ったら、「様子見+乾かす方向」に舵を切りましょう。
10年以上育てて分かった!冬に土が乾かないのは“普通”です
私は10年以上、室内で観葉植物を育てていますが、 冬に土が乾きにくいのは、もうそういう季節だと思っています。
室内管理であっても、
- 気温が十分に上がらない
- 日照時間が短い
- 窓を閉め切ることで風通しが極端に悪くなる
この条件が重なる冬に、土が夏と同じように乾くわけがありません。
特に、室温が一時的に20℃を下回るような時期は、
植物の吸水量も蒸発量も一気に落ちます。
冬は「乾くまで待つ」では足りない
私が冬に意識しているのは、「乾いたら水やり」ではなく「乾いてから、さらに待つ」こと。
水やりの目安
- 土が中心部までしっかり乾く
- そこからさらに2〜3日待つ
- 鉢が明らかに軽くなってから水をあげる
このくらい慎重で、ちょうどいいです。
冬の水やりは「量」と「タイミング」が命
水の量
冬はたっぷり与えません。目安は、普段の水やり量の半分程度。
「根が水を吸えない状態」で大量に与えると、そのまま土に滞留して根を傷める原因になります。
水やりのタイミング
これはかなり重要です。
- 必ず暖かく晴れている日の午前中
- 夜間・夕方の水やりは避ける
- 水やり後、しばらく晴れの日が続くのが理想
土が湿った状態で寒さに当たると、根がダメージを受けやすく、根腐れのリスクが一気に上がります。
冬は「育てる」より「耐えてもらう」季節
正直に言うと、冬はどうしても葉の色が悪くなったり、成長が止まったりします。
でもそれは失敗ではありません。
- 枯らさない
- 根を傷めない
- 春まで体力を残す
この3点を守れれば、冬は合格。
「元気に育てる」より「なんとか耐えてもらう」。この感覚で管理すると、冬越しの失敗はかなり減ります。
結論|冬に土が乾かないのは、管理ミスではない
長く育ててきて感じるのは、冬に土が乾きにくいのは「異常」ではなく自然なことだということ。
だからこそ、
- 水やりを減らす
- 水の量を減らす
- タイミングを選ぶ
この3つを意識するだけで、冬に枯らすことはほとんどなくなりました。
「乾かない=すぐ対処しなきゃ」と焦らず、春まで一緒に耐えるつもりで付き合ってあげる。
それが、冬の観葉植物管理で一番大切な考え方だと思います。
FAQ|冬に観葉植物の土が乾かないときのよくある質問
Q1. 冬はどれくらい水やりを減らせばいい?
「乾いてから」ではなく「軽くなってから」が目安です。
冬は表面が乾いていても、中は湿っていることが多いので、
- 鉢を持って軽く感じるまで待つ
- 前回の水やりから2〜3週間空くことも普通
「え、こんなに間隔あけて大丈夫?」くらいが、ちょうどいいことも多いです。
Q2. 葉がしおれてきたけど、水をあげた方がいい?
すぐに水をあげるのはNG。冬のしおれは、
- 根が冷えて水を吸えていない
- 土が湿りすぎて根が弱っている
このどちらかが原因のことがほとんどです。まずは置き場所を暖かく・明るくするのが先決です。
Q3. 暖房のある部屋なら土は乾く?
必ずしも乾きません。暖房が効いていても、
- 鉢が床置き
- 夜間に窓際で冷える
- 空気が動いていない
と、土の中はずっと冷たいままのことも。「室温」より「鉢の温度と風通し」が重要です。
Q4. 冬でも植え替えした方がいいタイミングはある?
あります。以下に当てはまる場合は、春を待たず検討を。
- 明らかな異臭がする
- 幹や根元がブヨブヨ
- 水を切っても改善しない
ただし基本は最小限の応急処置に留め、しっかりした植え替えは春に行うのが安全です。
Q5. 霧吹き(葉水)はしてもいい?
OKですが、土にかからないよう注意。葉水は乾燥対策にはなりますが、
- 夜遅く
- 風通しゼロ
の状態だと、カビの原因になることも。午前中〜昼間に、軽くがベストです。
Q6. 冬におすすめの「乾きやすくする工夫」は?
いますぐできるのはこの3つ👇
- 鉢の下にスタンドや脚をつける
- サーキュレーターで空気を軽く動かす
- 受け皿を外して管理する
どれも水を増やさず改善できる方法なので安心です。
Q7. フェイクグリーンに替えるのはアリ?
全然アリ。むしろ正解な場合もあります。「冬だけ管理がストレス」「留守が多い」なら、
- 冬はフェイク
- 春〜秋は本物
という割り切りも、長く楽しむコツです。
まとめ|冬は「乾かさない」より「濡らしすぎない」
冬の観葉植物管理で大切なのは、
- 夏と同じ感覚で水をあげない
- 土が乾かないのは異常ではない
- 水を控える=枯らす、ではない
という意識。
冬は“何もしない勇気”が一番の対処法になることも多いです。
「土が乾かない…」と焦ったら、まずは今日、水やりをやめるところから始めてみてください。

