赤やピンクの光沢ある花(正確には苞)が魅力的なアンスリウム。
長く楽しめる観葉植物ですが、育てているうちに「葉が枯れてきた」「花がしおれて元気がない」と悩む方も多いはず。
この記事では、アンスリウムが枯れる主な原因を7つに分けて解説し、復活できるケースとできないケースを紹介します。
アンスリウムが枯れる原因7選
水の与えすぎによる根腐れ
- 症状:葉が黄色くなる、根元がぐらつく、土から嫌な臭いがする。
- 原因:常に土が湿った状態だと根が呼吸できず腐ってしまう。
- 対策:水やりは土の表面が乾いたら与える。受け皿の水は必ず捨てる。
水不足による乾燥
- 症状:葉先が茶色くパリパリになる、花苞がしおれる。
- 原因:高温期や乾燥した室内で水やりが不足している。
- 対策:土の乾き具合を確認し、鉢底から水が出るまでしっかり与える。乾燥しやすい冬は霧吹きで葉水をプラス。
▶浴室でアンスリウムは育てられる?管理のコツと注意すべきポイント
日光不足
- 症状:葉が薄くなり、全体的にヒョロっと伸びる。花が咲かない。
- 原因:直射日光を避けるあまり暗すぎる場所に置いている。
- 対策:レースカーテン越しの明るい窓辺など、半日陰に置く。
▶アンスリウムに日光浴は必要?正しい光の当て方と管理方法を解説
強すぎる直射日光(葉焼け)
- 症状:葉が茶色く焦げたようになる。
- 原因:夏場の西日や窓際の直射日光に当たった。
- 対策:遮光カーテンを使う、夏は窓から少し離す。
温度ストレス(寒さ・急激な温度変化)
- 症状:冬に葉がしおれる、黒ずむ。
- 原因:10℃以下の寒さや、エアコンの風が直接当たること。
- 対策:冬は室温を15℃以上に保ち、冷気や温風を避ける。
肥料不足または肥料の与えすぎ
- 症状:花が咲かない(不足)、葉先が焦げる(与えすぎ)。
- 原因:栄養不足や濃度の高い肥料を頻繁に与えること。
- 対策:春〜秋の生育期に緩効性肥料や液体肥料を適量与える。冬は控える。
病害虫の発生
- 症状:葉に斑点が出る、ベタつき、カイガラムシやハダニが見える。
- 原因:風通しの悪さや乾燥で害虫が発生。過湿で病気も出やすい。
- 対策:害虫は見つけ次第駆除。定期的な葉水や風通しの確保で予防。
復活できるケースとできないケース
復活できるケース
- 水切れや日照不足など、環境を改善すれば新芽が出る場合
- 根腐れが軽度で、健康な根が残っている場合
- 葉焼けなど部分的なダメージの場合
復活が難しいケース
- 根がすべて腐ってドロドロになっている
- 株全体が黒く変色・萎れている
- 害虫や病気が全体に蔓延して弱り切っている
アンスリウムのお手入れのコツ3つとは?
では、アンスリウムを枯らさずに長く楽しむためのお手入れのコツ3つをご紹介します。
最低でも15度は保つ
その南国チックな見た目通り、なんといっても寒さが苦手なアンスリウム。特に気を付けたいのが秋から冬にかけての寒さです。
屋外で管理している場合、最高気温が15度以下になってきたら暖かい室内へ移動しましょう。
ただ、耐陰性があるとはいえ美しい姿を保つためには日光が欠かせません。室内でもできるだけ明るい場所に置きます。
窓際がベストですが、真夏だけは直射日光を避けてレースカーテン越しの光にし葉焼けを防ぎます。
朝晩の冷え込みを避けるため、夜になったらできるだけ窓から離してお部屋の中心部に置くと寒さ対策として効果的です。
水やりは土が乾いてからが基本
土が乾かないうちの水やりは根腐れを招きます。とはいえ、春から秋にかけての時期は生長が旺盛なアンスリウム。水を吸う速度も寒い時期に比べると早いです。
春から秋にかけての暖かい時期は土が乾いてきたらたっぷりと与えましょう。最高気温が15度以下になってきたら乾かし気味に管理することが冬越しのコツです。
土が乾いてさらに3,4日してから水を与えます。
ただし、地上部が乾燥すると葉を傷める原因になるため、特に乾燥しやすい時期は葉水(はみず)を1日数回し空中湿度を高めてやるのがおすすめです。
水やりの管理を楽にしてくれる便利なアイテムもある
「できるだけ枯らしたくない」「水やりのタイミングを失敗しがち」
そんな方におすすめなのが水やりチェッカーです。土に差しておくだけで色で水やりのタイミングを教えてくれる便利アイテム。
土が乾いたら「白」、濡れている時は「青」!
特に枯らしたくない植物に使用すると枯れるリスクを大幅に減らすことができますよ。
風通しのよい場所に置く
植物が光合成する上で欠かせないのが「水」「光」「風」の3つです。
つまり、風通しの悪い場所に置きっぱなしにしていると、すぐに枯れるということはもちろんありませんが、徐々に株を弱らせる原因にはなりえるのですね。
そのため、アンスリウムをできるだけ丈夫に色つやよく保ちたい場合は「風通しのよさ」も重要になります。
春から秋にかけての暖かい時期(15度以上)であれば、屋外の半日陰に置いてみましょう。真夏や真冬であれば室内での管理がメインになりますね。
その場合は扇風機やサーキュレーターなどを活用し、できるだけ室内の空気を動かし風の流れを作ってやります。
風通しのよい環境を保つことで、株を丈夫に保つだけでなく、カビやキノコ、病害虫を防ぐ効果も期待できますよ。
まとめ
アンスリウムが枯れる原因は「水やり」「光」「温度」「肥料」など、日常の管理に関わることがほとんどです。
- 水やりは「乾いてからたっぷり」が基本
- 明るい半日陰+15℃以上の室温を保つ
- 肥料は適量、過保護はNG
- ダメージが出たら早めに剪定や植え替えでリセット
正しい環境を整えれば、再び美しい花を咲かせてくれますよ。
アンスリウムが枯れる主な原因
- 10度以下の寒さ
- 根腐れ(特に秋~冬は注意)
- 直射日光(真夏の西日は特に注意!)
- 病害虫
もう枯らさない!アンスリウムのお手入れのコツ3つ
- 最低でも15度は欲しい
- 水やりの基本は「土が乾いてから」
- 風通し