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冬のパルダリウムの温度管理!ヒーターを駆使した寒さ対策

手作りのパルダリウム その他

パルダリウムで使用する植物はそのほとんどが、「寒さ」と「乾燥」を苦手とする熱帯植物です。

そのため、日本の冬はパルダリウムの管理も神経を使います…。

そこで今回は、冬のパルダリウムを管理する上で押さえておくべき3つのポイントをご紹介します。

パルダリウムの寒さ対策におすすめ。薄型ヒートシート↓↓

▶【口コミ】ピタリ適温プラスはつけっぱなしで大丈夫?3年使って分かった安全性と使い方

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・園芸を専門に3年間学ぶ
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冬のパルダリウムの温度管理!3つのポイントを押さえて寒さを乗り切る

植物育成ライトを使って4か月後

11月~1月の経過。寒さ対策を万全にしたことで、冬にも関わらず葉が増えました。

パルダリウムを冬越しさせる上でポイントとなるのが「寒さに当てない」「空気を乾燥させない」「空気の流れを確保」の3つです。

くわしくみていきましょう。

パルダリウム 冬越しのポイント①寒さに当てない(15度以上)

パルダリウムの中のハエトリソウ

パルダリウムで使用する植物の多くは熱帯地方が原産。そのため、寒さが大の苦手です。

温度は最低でも15度は保ちましょう。理想的には20度~25度。とはいえ、冬は室内といえどもかなり冷え込みます。

そんな時は、シート式ヒーターがあると便利です。

パルダリウム 冬越しのポイント②湿度を保つ

熱帯地方が原産の植物や苔は高湿状態を好みます。理想的な湿度は70%以上です。

空気が乾燥すると葉が傷みやすくなります。

パルダリウム内に敷いた水苔

熱帯地方が原産の植物や苔は、根からだけでなく葉からも水分を吸収する能力が高いといわれます。

空気の乾燥には十分に気を付けなければなりません。自宅を空けることの多い方は、ミスティングシステムがあると便利です。

ミスティングシステムは自動で噴霧してくれる装置のことで、高湿状態を好むテラリウムやパルダリウムにあると便利なアイテムになります。

おすすめのミスティングシステムは「モンスーンソロ」。タイマー付きな上、噴霧秒数まで設定できます。

何といってもパルダリウムは湿度管理が大変…。ミスティングシステムを設置すれば湿度管理がグッと楽になるはずですよ。

温湿度計をこまめにチェック!

パルダリウム内に設置した温湿度計

パルダリウムを冬越しさせる際に欠かせないのが温湿度計です。パルダリウムに最適な温度と湿度の目安は以下の通り。

  • 最低でも15度は確保。理想は20度~25度程度。
  • 湿度は70%以上が理想的。

あわせて読みたい「パルダリウムの水やり方法!タイミングは?どれくらいの量を与える?」はこちら

パルダリウム 冬越しのポイント③空気に動きをつける

寒さと湿度を気にするあまり、パルダリウム内の空気がこもりすぎると「カビ」や「根腐れ」の原因になることもあります。

シッポゴケを植え付け容器内に付着した手垢や埃などもカビの養分になりうる…

容器内を清潔に保つことも大切です。

また、蓋は閉めっぱなしにせず、ときどき解放して空気を動かしてやりましょう。湿度が下がれば霧吹きでその都度調整します。

特に、蓋を閉めたまま放置していると、温度と湿度は完璧でもカビが生えやすくなるので注意が必要です。

小型ファンで空気の流れを作り出す

容器に網状の蓋が付いている場合は、換気用の小型ファンを使うのもよいでしょう。

まわしっぱなしだと湿度が下がって空気が乾燥しやすいため、1日数回、稼動させて空気を循環させてやるのがおすすめ。

カビ予防はもちろん、植物が生育する上でも風は不可欠なものです。

換気用のファンは容器の大きさにもよりますが、pc用の小型ファンを使うのもおすすめです。

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パルダリウムの冬越しに必須!シート式ヒーター

マコデスペトラの下に敷いたピタリ適温

シート式ヒーターは冬のマストアイテムです。

容器底に敷きくことで容器内が温まり、水分が蒸発することで湿度も自然と高まりますよ。

おすすめは、「みどり商会 ピタリ適温」

▲ピタリ適温【2号】はサイズ約22cm×25cm

ピタリ適温はシート式なので、場所を取らずコンパクトに使用できます。

高感度センサー付きなので外気温の変化を素早く感知し、常に適度な温度(25度~29度)をキープしてくれる優れものです。

また、消費電力が少ないのも特徴。1か月使用しても、1号で約50円、2号でも約100円と非常に経済的です。

ピタリ適温【1号】はサイズ約15cm×18cm。コードの長さは約140cm。小さめの容器におすすめです。

 

パルダリウムの冬越しの関するよくある質問

Q1. パルダリウムは冬にどれくらいの温度を保てば良い?

A. 最低でも15℃以上が必要です。理想は20〜25℃前後

15℃を下回る日が続くと、熱帯植物は葉が落ちたり、成長が止まったりします。
寒冷地の場合は、シート式ヒーターで底面を温めるのが効果的です。

Q2. ピタリ適温プラスなどのシートヒーターは、つけっぱなしで大丈夫?

A. はい、大丈夫です。
ピタリ適温プラスは高感度センサーが温度を自動調整し、過剰加熱を防ぐ構造になっています。

実際に、筆者も冬の数か月、つけっぱなしで問題なく使用できています。

Q3. 冬の湿度はどれくらい必要?

A. パルダリウムの理想湿度は70%以上です。

乾燥する冬は湿度が40%以下になることも多いため、霧吹きやミスティングシステムがあると安心です。

Q4. ミスティングシステムは必要?

A. 必須ではありませんが、不在が多い人・湿度管理を自動化したい人にはとても便利です。

特に「モンスーンソロ」は噴霧時間や回数を細かく設定でき、高湿度を安定して保てます。

Q5. パルダリウムの蓋は閉めっぱなしで良い?

A. 冬でも閉めっぱなしはNGです。湿度は保てますが、空気が滞り、カビやコケの腐敗の原因になります。

1日に数回、蓋を開けて空気を入れ替えましょう。

Q6. カビが生えてしまった場合はどうすればいい?

A. まずは空気の流れが悪くないか確認し、換気を増やしてください

容器をアルコールで拭き、カビが付着した木材や苔は取り除く必要があります。

小型ファンで空気を動かすと、カビの再発防止にも効果的です。

Q7. 小型ファンは冬でも使用した方がいい?

A. はい、短時間でも動かすと効果的です。

湿度を保ちつつ空気を循環させることで、カビ予防+植物の健康維持につながります。

ただし、風を当てすぎると湿度が下がるので注意してください。

Q8. 冬はどれくらい水やりしたらいい?

A. 水やり頻度は環境によりますが、容器内の水滴の量を見ながら調整します。

  • 霧吹きはこまめに
  • 土を湿らせすぎない
  • 底に水が溜まらないように

が基本です。温度を上げると乾燥しやすくなるため、水切れには注意しましょう。

Q9. 冬に葉が落ちてきたけど大丈夫?

A. 部分的な葉落ちはよくある症状です。ただし、

  • 温度が15℃以下
  • 湿度不足

などが続くと弱りやすいため、環境を見直しましょう。根が健康であれば、春にまた回復します。

Q10. どんな植物が冬に弱い?

A. パルダリウムに使われる植物のほとんどは熱帯原産のため、
特に

  • コケ類
  • シダ植物
  • ベゴニア類
  • ジュエルオーキッド
  • フトモモ科の植物

などは寒さに弱く、15℃以下が続くとダメージを受けやすいです。
冬は特に温度管理を徹底しましょう。

 

まとめ

ということで、今回は冬のパルダリウムの管理で押さえておくべき3つのポイントをくわしくご紹介しました。

個人的に、冬のパルダリウムにはシート式ヒーターは必須アイテムと感じます。

温度が上がれば水苔や土に含まれる水分が蒸発するため、自然と湿度も保たれるからです。

もちろん、こまめな霧吹きと換気も必要にはなりますが、寒さ対策の一歩として、まずはシート式ヒーターを取り入れてみてはいかがでしょうか?

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