厚みのある丸い葉が可愛らしい定番の観葉植物「ペペロミア」。種類豊富なペペロミアは、鉢から垂れ下がるものから直立するものまで個性豊かです。
そんなペペロミアを店頭で見かけ、思わず衝動買いしたという方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、初心者がペペロミアを育てる時に必ず押さえておくべき3つのポイントをご紹介しましょう!
初心者がペペロミアを育てる時に押さえておくべき3つのポイント
まず初めに、ペペロミアの葉が肉厚です。ペペロミアはこのぷっくりとした葉に多くの水分を蓄えています。
そのため、土が濡れているのにも関わらず次から次へと水を与えていると高確率で腐ってしまいます。
初心者がペペロミアを育てる時に押さえておくポイント①直射日光に当てない
「植物は日光が大好き」と思い、購入したてのペペロミアを直射日光に当てていませんか?
熱帯アメリカが原産のペペロミアは明るく暖かい風通しのよい場所を好みます。ただ、現地でのペペロミアは熱帯雨林の下草的存在です。
そのため、ペペロミアは半日陰や木漏れ日のような柔らかな日光を好みます。
特に屋外の直射日光に当て続けていると、葉の一部が焼け焦げ茶色く変色する「葉焼け」を起こしやすいです。
葉焼けすると観賞価値が下がるだけでなく、焼けた部分が光合成できなくなるため、葉焼け箇所が増え続けると株自体を枯らす原因にもなります。
さらにくわしく「ペペロミア 葉が落ちる原因とは?対処法も解説」はこちら
ペペロミアに適した置き場所【目安】
春から秋(約20度~30度未満) | 室内であれば風通しのよい窓際。屋外なら半日陰。 |
真夏(30度以上) | 室内であれば窓際。葉焼けするならレースカーテンで調整。屋外なら日陰。 |
秋から冬(15度以下) | 基本、室内。窓際に置いている場合、夜間の冷え込みを避けるため窓から1~2m離すのがよい。朝になったら元の明るい場所へ戻す。 |
※上表はあくまで目安です。日当たりや風通し、株の状態や管理方法(水やりや土の種類など)によって異なりますのでご参考までに。
さらにくわしく「ペペロミアがしおれるのはなぜ?原因と対処方法」はこちら
初心者がペペロミアを育てる時に押さえておくポイント②水やりは土が乾いてから
冒頭でお伝えしたとおり、ペペロミアはそのぷっくりとした厚みのある葉に多くの水分を蓄えています。
そのため、土がしっかりと乾かないうちに水を与え続けていると、根が呼吸できずに傷む「根腐れ」を起こしやすいです。
根腐れを起こしたペペロミアは根が腐敗によって機能しなくなるため、葉や茎が黒く変色して枯れてしまうことが多いです。
下写真は夏場、ベランダの日陰に置いていたペペロミアです。
▲水切れによりぐったりとしていますが…
葉がしおれてぐったりとしていますね。土はカラカラに乾いています。
この状態でもすぐに気が付けば特に大きな問題はありません。水やりをして数日もすると…。
▲水やりして数日後、張りのある姿を取り戻しました
こんな感じで復活します。ペペロミアの場合、水のやり忘れよりも水の与え過ぎの方がリスクが高いのですね。
水やりのタイミングの目安は、
- 春から秋(20度以上)⇒土がしっかりと乾いたタイミングで鉢から水が出てくるくらいたっぷりと水を与える
- 秋から冬(15度以下)⇒土が乾いてさらに3~4日ほどしてから鉢から少し水が滲み出る程度に水を与える
です。
さらにくわしく「ペペロミア 冬に気を付けるべきお手入れポイント3つ」はこちら
水やりチェッカーで水やりの失敗を防ぐ
▲土が乾けば「白」、土が濡れていれば「青」と一目瞭然
土がしっかりと乾いたかどうかの確認方法は、
- 鉢を持ち上げて軽い(普段から水やり後の鉢の重さを把握しておくのがよい)
- 土に指を3cmほど差して水気を感じない
- 鉢底から見える土が乾いている
などです。とはいえ、いちいち土の乾き具合を確認するのは結構大変ですね。
また、感覚に頼ったチェック方法では確実性も引くく、特に冬場はついつい水をあげすぎて根腐れを引き起こしがちです。
そんな水やりの失敗を防いでくれるアイテムが水やりチェッカーです。
使い方は、スティック状のチェッカーを土に挿しておくだけ。土の乾き具合がひと目で分かります。
春から秋(20度以上) | チェッカーが白になったらたっぷりと水やり |
秋から冬(15度以下) | チェッカーが白になってさらに3~4日程してから、土全体が湿る程度に水やり |
初心者がペペロミアを育てる時に押さえておくポイント③10度以下の寒さに当てない
ペペロミアは熱帯地方が原産のため、日本の冬の寒さが大の苦手です。
ペペロミアが耐えられるのは8度程度までといわれますが、それは枯れないための最低温度ともいえます。
ペペロミアのかわいい姿を保つなら最低でも10度、できれば15度は欲しいところです。
さらにくわしく「ペペロミアが枯れる原因とは?元気がない理由を解説します」はこちら
窓際に置いている場合、夜になったら窓から離す
ペペロミアは日当たりのよい場所を好みます。冬場はできるだけ明るく風通しのよい場所に置いて楽しみましょう。
ただ、冬場の窓際は朝晩に急激に冷え込みます。夜になったら窓から1~2m離してやりましょう。
出来ればお部屋の中心近くに移動してあげると安心ですね。朝になったら元の場所へ戻します。
冬場は窓を閉め切ることが増え、どうしても室内の風通しが悪くなりがちです。そのような環境で懸念されるのが「根腐れ」や「病害虫」の発生です。
1日に1回は新鮮な空気を入れ、それ以外は扇風機やサーキュレーターを活用して室内の空気を動かします。
▲風通しが悪いとカビやキノコが生えやすい。室内で沢山の植物を管理しているならサーキュレーターは必須アイテム!
あわせて読みたい「サーキュレーターと扇風機の違い【植物に適しているのは?】」はこちら
まとめ
今回は、初心者がペペロミアを育てる時に必ず抑えておくべき3つのポイントをご紹介しました。
管理に慣れるまでは水をあげすぎて失敗することもあるかもしれません。
しかし、今回ご紹介した3つのポイントを抑えておけばそう簡単に枯れることがないのがペペロミアです。
春から秋にはどんどん生長してかわいい葉を増やしてくれるはずですよ。伸びすぎたらカットしてハイドロカルチャーに植えても可愛いです。
株が充実すれば増やすのも簡単なペペロミアを長く楽しんでみてください。
▲伸びすぎたらカットしてハイドロカルチャーにしても可愛い
さらにくわしく「ペペロミアを挿し木で増やす方法を分かりやすく解説します!」はこちら
初心者がペペロミアを育てる時に押さえておくべき3つのポイント
- 直射日光を当てない
- 土が乾いてから水を与える
- 10度以下の寒さに当てない
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