室内でも衛生的に観葉植物が育てられると人気のハイドロカルチャー。見た目も涼し気でおしゃれなハイドロカルチャーはインテリアとしても大注目されています。
そんなハイドロカルチャーですが、向く植物と向かない植物があるのをご存じですか?
そこで今回は、ハイドロカルチャーにおすすめの観葉植物における3つの条件をご紹介します。
ハイドロカルチャーにおすすめの観葉植物、3つ条件とは?
ハイドロカルチャーは土を使わない水耕栽培のことをいいます。
その中でも、ハイドロボールやセラミス、ハイドロコーンなどの人口土を使用したものがハイドロカルチャーと呼ばれます。
ハイドロカルチャーに適した置き場所は、直射日光を避けた明るい室内です。
ハイドロカルチャーおすすめの観葉植物 条件①半日陰を好む
ハイドロカルチャーで観葉植物を育てる場合、直射日光を避けた室内の明るい場所に置く必要があります。
その理由は、極端な暑さや寒さに晒されることで、容器内の水温が上昇または低下し、根を傷ませる恐れがあるからです。
そのため、ハイドロカルチャーで育てる植物は、多くの日光を必要とする種類は適しません。
「半日陰に置くのが望ましい」といわれる植物は、ハイドロカルチャーとの相性も良いでしょう。
ハイドロカルチャーおすすめの観葉植物 条件②生長がゆっくりめ
ハイドロカルチャーで観葉植物を育てる場合、約半年~1年に1回、内部の洗浄が必要になります。
一旦、容器内から株を取り出すことで、植物自体に少なからずダメージを与えることになります。
それに加えて生長が早い植物の場合、根詰まりを解消するための植え替えも多くなりがちです。
植物へのダメージを最小限に抑えるためにも、ハイドロカルチャーで育てる植物は生長の速度がゆっくりめなものが適しています。
ハイドロカルチャーおすすめの観葉植物 条件③水を好む傾向
ハイドロカルチャーは一見、土で育てているように見えますが水耕栽培です。水やりは水位が底をついてから容器の約1/5まで水を足します。
とはいえ、ハイドロカルチャーのお手入れに慣れるまでは、どうしても水をやり過ぎてしまうことも多いでしょう。
そのような場合でも、比較的水を好む性質を持つ植物であれば、水のやり過ぎによる失敗を防ぐことができます。
判断の目安は「水差しで発根しやすい」植物です。例えば、ポトス。ポトスは水差しで発根しやすく、比較的水を好む植物といえます。
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3つの条件を満たしたハイドロカルチャーにおすすめの観葉植物は?
ここまででご紹介した3つの条件を満たすのがサトイモ科の観葉植物です。
サトイモ科の代表的な観葉植物といえばポトスでしょう。柔らかな光を好み、比較的水を好むため、ハイドロカルチャーとの相性も◎です。
ハイドロカルチャーにおすすめのグリーン①ポトス(斑入り)
ハイドロカルチャーにおすすめの観葉植物として一番に挙げられるのがポトスです。
中でも、白い模様の入った斑入り品種がハイドロカルチャーとの相性がよいでしょう。
斑入り品種は強光に弱いため特にハイドロカルチャーがおすすめ
斑入り品種は生長がゆっくりな上、強光によって葉焼けを起こしやすいという特徴があります。
基本は室内の明るい場所に置くのが適しているため、ハイドロカルチャーで管理しやすい植物といえます。
あわせて読みたい「マーブルクイーンは難しいと言われる理由3つ【斑入りポトス】」はこちら
ハイドロカルチャーにおすすめのグリーン②スパティフィラム
スパティフィラムもポトスと同じくサトイモ科の観葉植物です。
真っ白な花が印象的な観葉植物で、比較的に水を好む上、半日陰に置くのが適しています。
株分けで増やした株をハイドロカルチャーにするのもおすすめ
鉢植えで育てているスパティフィラムがあれば、株分けの際に、分けた株をハイドロカルチャーにするのもおすすめです。
▲スパティフィラムは親株のまわりに子株を増やして生長するため、鉢植えの場合は1~2年に一度の株分けが必要
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ハイドロカルチャーにおすすめのグリーン③シンゴニウム
こちらもサトイモ科の観葉植物です。葉の色が美しいシンゴニウム。熱帯原産の観葉植物です。
直射日光が苦手なシンゴニウムはハイドロカルチャーとの相性◎
シンゴニウムもまた、直射日光で葉が傷みやすいという特徴を持ちます。特に夏場は高温によって葉焼けを起こしやすいです。(下写真)
▲真夏に高温・乾燥・強光によって傷んだシンゴニウム…
また、暖かい時期は乾燥によってぐったりとしおれやすいため、室内管理がメインのハイドロカルチャーなら目が届く場所に置けるため、管理もしやすくおすすめです。
土を使わないハイドロカルチャーなら、食卓テーブルにも躊躇なく置けますよ。
▲ハイドロカルチャーに植え替えて約1か月後、元気を取り戻した
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ハイドロカルチャーにおすすめのグリーン④マドカズラ
マドカズラもサトイモ科の観葉植物で、モンステラと同じ仲間になります。
ただ、モンステラに比べるとややデリケート。直射日光や過度の乾燥によって葉を傷めやすいです。
カラーサンドはインテリア性が高いが管理が難しい
ハイドロカルチャーに使用される用土には、「ハイドロボール」や「セラミス」「炭チップ」などがあります。
その中でも特にインテリア性が高くおしゃれなのが「カラーサンド」ではないでしょうか。
見た目が綺麗で可愛いカラーサンドですが、ハイドロカルチャーの中でもかなり管理が難しい傾向です。
このような場合、家庭用水分計を使用すると水やりの失敗を防ぐことができます。植物の根元にスティック状のチェッカーを差すだけ。
あとはチェッカーの表示に従って水を与えればok。内部の水分が足りなくなれば「白」、水分が足りていれば「青」と一目瞭然です。
▲もちろん土にも使えます
ハイドロカルチャーにおすすめのグリーン⑤フィロデンドロン
フィロデンドロンもまたポトスと同じサトイモ科の観葉植物です。強光によって葉焼けを起こしやすいため、室内の明るい場所を好みます。
ハイドロカルチャーにおすすめ!銀色の葉が美しい「シルバーメタル」
フィロデンドロンの中でも特にハイドロカルチャーにおすすめなのが、銀色の葉が美しい「シルバーメタル」です。
光にあたると細かいラメがきらきらと光って見えます。直射日光を避けた室内の明るい場所に置くのがベストです。
フィロデンドロンはポトスと同じくつる性の植物です。
そのため、つるが伸びてきたら適当な長さにカットし水差しで発根させ、そのままハイドロカルチャーにするのもおすすめですよ。
▲発根したらハイドロカルチャー用土に植え替えてもよい
あわせて読みたい「ハイドロカルチャーに向いている植物5選【初心者におすすめ】」はこちら
まとめ
▲炭チップを使用したハイドロカルチャー【カポック】
今回は、ハイドロカルチャーにおすすめの観葉植物が持つ3つの条件と、ハイドロカルチャーにおすすめの観葉植物をご紹介しました。
室内でも清潔に植物を育てられるハイドロカルチャー。
失敗を防ぐためには、あらかじめハイドロカルチャーと相性のよい植物をチョイスしておくのがおすすめですよ。
▲ダイソーで100円の小さな観葉植物をハイドロカルチャーにするのもおすすめ
ご自宅の植物を利用すれば手軽にハイドロカルチャーが楽しめる
また、ハイドロカルチャーの鉢植えを新しく購入しなくとも、すでにご自宅で育てている観葉植物があれば、簡単にハイドロカルチャーができます。
伸びすぎた茎をカットし水差しで発根させ、そのまま100均やホームセンターで購入できるハイドロボールに挿すだけ。
▲100均のハイドロボール。使い勝手のよい小粒がおすすめ!
容器は調味料やジャムなどの空き瓶で十分です。これだけでとっても可愛いハイドロカルチャーが出来上がります。
▲オリヅルランの子株をカットしてハイドロカルチャーに植え付けた。ジャムや調味料などの空き瓶でも十分可愛い。
あわせて読みたい「100均のハイドロカルチャーってどうなの?使い方のコツも」はこちら
ハイドロカルチャーにおすすめの観葉植物【3つの条件】
- 半日陰を好む
- 生長がゆっくり
- 比較的水を好む
ハイドロカルチャーとの相性抜群!おすすめの観葉植物5選
- ポトス【斑入り】
- スパティフィラム
- シンゴニウム
- マドカズラ
- フィロデンドロン【シルバーメタル】
ハイドロカルチャーのその他topics
「ハイドロカルチャーが難しいといわれる3つの理由とは?」はこちら
「ハイドロボールの表面が白くなるのはなぜ?原因と対処法!」はこちら
「ハイドロカルチャーで植物を育てるデメリットとは?対処法も」はこちら
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