空気清浄効果が高く、エコプラントとしても人気の観葉植物・サンスベリア。
丈夫で育てやすいサンスベリアですが、長く育てているうちに「なんだか葉がふにゃふにゃ」と感じている方もいるかもしれません。
今回は、サンスベリアの葉がふにゃふにゃになる原因とその対処法についてくわしく解説します。

この記事を読めば、
- サンスベリアがふにゃふにゃになる原因
- サンスベリアがふにゃふにゃになった時の対処法
- ふにゃふにゃになったサンスベリアを復活させた方法
が分かるよ!
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サンスベリアがふにゃふにゃになる原因

では、サンスベリアの葉がふにゃふにゃになる主な原因からみていきましょう。
サンスベリアがふにゃふにゃになる原因①根腐れ
サンスベリアの葉がふにゃふにゃと柔らかい場合、水のやり過ぎによる「根腐れ」を起こしている可能性が高いです。
根腐れを起こしている場合、そのほとんどが枯れて(腐敗)しまいます。
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サンスベリアがシワシワになって広がるのは?
日照不足や感度の乾燥が原因の場合、「葉がふにゃふにゃになる」というよりは、「葉がシワシワになって直立できなくなる(広がる、倒れる)」ことが多いです。
この場合、根腐れとは違い、復活の余地が十分にあります。

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サンスベリアがふにゃふにゃになる原因②寒さによるダメージ
サンスベリアは寒さが苦手です。
15度以下になると徐々に生育が緩慢になり、10度以下になると休眠、5度以下になると寒さでそのまま傷んで枯れてしまいます。
寒さでふにゃふにゃになったサンスベリアを復活させる方法は?
残念ながら、すでにふにゃふにゃになった葉を復活させることができません。
しかし、まだ硬い葉が残っているなら「葉挿し」で復活させられる場合もあります。

サンスベリアは葉をカットして土に挿しておくと発根して子株が出てくるよ。弱ってしまってもまだ硬い葉が残っているなら復活の可能性は十分にあるんだ。
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サンスベリアがふにゃふにゃになったときの対処法
次に、サンスベリアがふにゃふにゃになったときの対処法をご紹介します。
サンスベリアがふにゃふにゃになったときの対処法①水やりを控える
根腐れによって葉がふにゃふにゃになっている場合、しばらく水を控えて様子をみます。
それでも傷みが進むようであれば、掘り返して根っこを観察してみましょう。
もし、すでに根が腐っているようなら復活は困難です。
傷んだ根っこの特徴は?
- 弾力が無い
- 黒く変色
- 軽く触れるだけでボロボロ落ちる
- ふかふかしている

傷んだ根っこをそのままにしているとそこから腐敗がさらに拡がる恐れもある。ただし掘り返すのは春~秋の暖かい時期にしてね。
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サンスベリアがふにゃふにゃになったときの対処法②葉挿しにしてみる
サンスベリアの葉がふにゃふにゃになった場合、まだ傷んでいない硬い葉があるなら「葉挿し(はざし)」で復活させられる可能性も残っています。
葉をカットして土に挿し、発根させて増やすのが葉挿しです。

サンスベリアを葉挿しで増やす方法
- 丈夫な部分の葉を幅10cm程度にカット
- 上下が分かるように印をつけておく
- 一週間程、断面を乾燥させる
- 葉の下部を乾いた土に挿す(水やりはしない)
- 発根後、控え目に水やりする

サンスベリアの葉挿しの適期は5月~6月頃。
もし、冬場の場合はカットした葉を新聞紙にくるんで冷暗所で保管します。
その後、葉が傷んでいなければ乾いた土に挿して葉挿ししてみましょう。
さらにくわしく 「サンスベリア葉挿しの方法を分かりやすく解説します!」
サンスベリアがふにゃふにゃになるのを防ぐコツ
サンスベリアがふにゃふにゃになるのを防ぐコツをご紹介します。
サンスベリア ふにゃふにゃを防ぐコツ①水やりは土が乾いてからが基本
サンスベリアが根腐れに至る原因として一番に挙げられるのが水のやり過ぎです。
サンスベリアは暑さと乾燥に強い反面、寒さと湿気は苦手です。
肉厚の葉に多くの水分を蓄えているため、水のやり過ぎは根っこの呼吸を妨げ、湿気により根を腐敗させる原因になります。
サンスベリアの水遣り方法
- 春~秋➡土が乾いてからたっぷりと与える
- 冬➡土が乾いてさらに3~4日してから土の約1/3が湿る程度に水を足す
春~秋におけるサンスベリアの水やりは、「土が完全に乾いてから」。土が乾ききらないうちに水を与えていると根腐れの原因になります。
水をやりすぎるよりかは乾燥気味にするくらいの方が、サンスベリアには適しているといえます。
過度な乾燥が続くと葉にシワがよってきますが、水を与えれば比較的すぐに復活するはずです。
ただし、冬場は水やり方法が異なります。(次項で解説します)
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サンスベリア ふにゃふにゃを防ぐ方法②冬場は断水気味にする
冬場のサンスベリアは、「土が乾いてからたっぷりと水やり」していると根腐れする可能性が高いです。
サンスベリアは暑さに強い反面、寒さにはめっぽう弱いです。最高気温15度を下回ると生長が徐々に緩慢になります。
このように、気温が低くなると生長がほぼ止まるため、サンスベリアにとって冬場は休眠期です。
「生長が緩慢になる=水の吸い上げも弱まる」ので、春から秋にかけてと同じ感覚でサンスベリアに水を与えていると、吸いきれなかった水分が長く鉢内に留まることになります。
一週間以上、鉢が湿っていると起こりやすいのが「根腐れ」です。
サンスベリア 冬場の管理方法
- 土が完全に乾いて2~3日してから控え目に水を与える(月に1回程度)、肥料は与えない(必要ない)
- または、土から引き抜いて株を新聞紙にくるむ、その後、冷暗所に保管し、最高気温が15度以上になってきたら土に植え付ける

サンスベリアは根腐れを起こすと葉がふにゃふにゃになったり、根元から折れ曲がったり、土がカビ臭くなったりするよ。
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ふにゃふにゃになったサンスベリアを復活させた方法
では、実際に筆者がふにゃふにゃになったサンスベリアを復活させた事例をひとつご紹介しましょう。
マイナス5度の寒さで根が傷み、葉がふにゃふにゃに傷んだサンスベリア…
こちらはうっかりベランダに置きっぱなしにしてしまったサンスベリアです。
マイナス5度の寒さに当たり、根元からふにゃふにゃになってしまいました。

この年の冬は寒さがきつく、いつもなら冬越しできたのに無理だった…。ごめんね。
硬い葉をカットし、乾いた土に挿して発根させます
すでにふにゃふにゃになった葉を復活させることはできません。
葉に触れたところ、ふにゃふにゃになっていない硬い葉も残っています。
そこで葉挿しで復活させることに。
カットした葉を乾いた土に埋めます。
まだまだ寒い日が続くので水は暖かくなるまで与えません。
根元はまだ硬い部分も少し残っているようです。
とりあえずこのまま様子を見守ることにしました。
一度土から出すも、発根は確認できず…
少しずつ気温が上がってきたので、発根したかどうか土から取り出して確認してみます。
残念ながら、発根している葉は一枚もありませんでした。
葉の断面が傷んでいたので、切れ味の良いはさみでカットし葉の切り口を更新します。
こちらは根元部分。復活は難しそうです…。こちらは処分することにしました。
葉挿しにして約8か月後、葉の断面から発根。子株が出てきました
葉挿しにして約8か月が経ちました。
よく日の当たる場所に置いて水遣りは土がカラカラに乾いてから少し足すくらい。
再度、土から取り出して発根したかどうか確認してみます。
葉の約9割に発根が確認できました。すでに子株が出ている葉もあります。
発根を確認できたので、次は肥料分の入った観葉植物用の土に植えつけます。
寒さでふにゃふにゃに傷んだサンスベリアでしたが、無事に葉挿しで復活させることができました。

葉挿し後はすぐに水遣りすると切り口が腐りやすいよ。あとは時期が大事。ふにゃふにゃになって枯れそうなサンスベリアがあれば、ぜひ試してみてね。
あわせて読みたい「寒さで弱ったしなしなのサンスベリアを復活させた方法とは?」
まとめ
サンスベリアの葉がふにゃふにゃになる原因としてもっとも可能性が高いのが「水のやり過ぎによる根腐れ」です。
サンスベリアは暖かい時期と寒い時期では水やりの方法が異なります。
特に、寒さが苦手なサンスベリアにとって、大きな壁となるのが冬越しです。冬場はほぼ断水気味にすることで根腐れを防ぐことができます。
今回の記事が、サンスベリアの根腐れを防いで元気な姿を保つためのご参考になれば幸いです。
サンスベリアの葉がふにゃふにゃになる主な原因
- 根腐れ
- 極端な寒さ
サンスベリアがふにゃふにゃになった時の対処法
- しばらく水を控えて様子をみる
- 無事な箇所の葉をカットし葉挿しで育てなおす
サンスベリア ふにゃふにゃを防ぐコツ
- 春~秋にかけては「土が乾いたらたっぷりと」が基本
- 冬は土が完全に乾いて2~3日経ってから」控え目に水やりする
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