「冬になるとサンスベリアが弱ってしまう」 「夏は元気だったのに冬になってからサンスベリアが元気がない」
暑さに強く乾燥にも負けない丈夫な観葉植物「サンスベリア」。
管理が楽で、園芸初心者でも育てやすい人気のサンスベリアですが、実は、夏と冬では育て方が大きく異なります。
今回は、サンスベリアの冬の管理のコツを3つにまとめて分かりやすくご紹介します。
この記事を読めば、
- サンスベリアを冬越しさせる3つのコツ
- サンスベリアが冬に弱りやすい理由
- 冬のサンスベリアにやってはいけないことは?
- サンスベリアの冬越しにあると便利な園芸アイテム3つ
- 冬越しに失敗したサンスベリアを復活させる方法
が分かるよ!
☆★観葉植物を取り入れたいけど「すぐ枯らしてしまう…」「虫が嫌い過ぎて勇気が出ない…」こういった方におすすめの記事↓↓
サンスベリア 冬の管理のコツ【3つ】
では、サンスベリアの冬の管理のコツを3つご紹介します。コツさえつかんでおけば、サンスベリアと寒い冬を乗り越えられますよ。
サンスベリア 冬の管理のコツ①「15度程度なら乾燥気味に管理」
サンスベリアは気温が下がると生長がほぼ止まり水を吸い上げる力自体が弱まります。
そのため、冬場に水をたっぷりと与えると根が腐って株が弱る「根腐れ」を引き起こしかねません。冬場の根腐れを防ぐには、断水気味にすることが有効です。
11月中頃~3月末頃の気温が低い時期のサンスベリアは、水やりを控え、ほぼ断水気味に管理します。
ただ、室内が暖かく15度程度を保っているのであれば、月に1回程控え目に常温の水を与えても構わないでしょう。
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サンスベリア 冬の管理のコツ②「10度程度ならば断水」
サンスベリアは寒さが深まるについれ冬眠状態になります。10度以下まで下がる環境ならば、完全に断水しましょう。
その場合、サンスベリアを鉢植えから取り出し、新聞紙に株を包んで8度以下にならない場所に置いておきます。
4月になり、最低気温が15度程度になれば、新聞紙でくるんでおいたサンスベリアを再び鉢に植え付けます。
サンスベリア 冬の管理のコツ③「10度以下の寒さは避ける」
サンスベリアは暑さと乾燥に強く丈夫な植物です。しかし、寒さと多湿には弱いという特徴をもちます。
日本の冬は、サンスベリアにとってかなり厳しい環境になります。
10度以上を保てないのであれば断水させ、8度より寒さが下回らないようにしてあげましょう。
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サンスベリアが冬に枯れる主な原因とは?
次に、サンスベリアが枯れる主な原因をご紹介します。
サンスベリアが冬に枯れる主な原因①「水のやり過ぎ」
サンスベリアは冬になると生長が緩慢になり、同時に水を吸収する力自体も低くなります。
暖かい時期と同じ感覚で水やりしていると、吸収しきれなかった水分が長く鉢内部に停滞します。高湿状態が長く続くことで起こるのが「根腐れ」です。根元が腐って傷むと葉が倒れてきます。
さらにくわしく 「サンスベリア 葉が広がる原因と対処法【葉が倒れる!】」はこちら
倒れたサンスベリアの葉は「葉挿し(はざし)」で仕立て直すこともできる
倒れてしまったサンスベリアの葉は「葉挿し」という方法で復活させられる可能性もあります。
倒れたサンスベリアの葉を根元からカットし、暖かくなるまで新聞紙にくるんでおきましょう。適期になったら、くるんでおいたサンスベリアの葉を乾いた土に挿してみてください。うまくいけば発根し、株を再生できます。
ただし、葉挿しで増やした株は斑が消えていることが多いです。
あわせて読みたい「サンスベリア葉挿しの方法を分かりやすく解説します!」はこちら
サンスベリアが冬に枯れる主な原因②「10度以下の寒さ」
寒さはサンスベリアの大敵です。暑さに強い反面、寒さにはめっぽう弱いサンスベリア。10度以下になると寒さで弱ってしまう可能性が高いです。
また、10度程度の温度が保たれていても、水をやりすぎていると土に溜まった水分が根を冷やし、株全体へのダメージに繋がることも少なくありません。
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冬越しにあると便利!サンスベリアにおすすめの園芸アイテム3つ
最後に、筆者が愛用中のサンスベリア冬越しアイテムをご紹介します。
どれも比較的安価で購入できるため、サンスベリアの他にも多くの植物を育てている方は持っておいて損はない便利アイテムです。
サンスベリアを冬越しさせるための便利アイテム①「水やりチェッカー」
水やりのタイミングを教えてくれるのが「水やりチェッカー」です。
・青⇒まだ水がある
・白⇒水やりのタイミング!
こんな感じで目で見て水やりのタイミングを知れるため、水のやり過ぎによる根腐れを回避できます。
「できるだけ枯らしたくない…」「いちいち水やりのタイミングを考えるのが面倒…」
このような方におすすめの便利アイテムです。
あわせて読みたい 「観葉植物好きなら必ず持っておくべき!優秀すぎる園芸アイテム【厳選】」
サンスベリアを冬越しさせるための便利アイテム②「鉢スタンド」
受け皿を使用しないため、通気性を確保できます。個人的にはかなりおすすめ。
ラックに置いて高さを出すことで、小さな株でもインテイリアとしてお部屋に馴染みやすいというメリットも。
ただ、水やりの際は一旦、ベランダや屋外に出す必要があります。または、受け皿に置いて水が切れてからラックに戻す…という感じで管理します。(上写真)
高さを出すことで冬の寒さからサンスベリアを守る
また、冷気は下に溜まる性質があります。少し高さを出すだけでも、冷えによる根の傷みを防ぐことができます。好みの鉢スタンドを探すのも楽しいですよ。
自分好みのものを探すのも楽しそうですね。一つだけ置くタイプのスタンドや、複数の鉢を置けるスタンドもあります。
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サンスベリアを冬越しさせるための便利アイテム③「サーキュレーター」
暖房が効いている冬場の室内。植物のためとはいえ、頻繁に空気の入れ替えをするのは難しいですよね。
そこで用意しておきたいのが「サーキュレーター」。
空気の循環が悪くなることで懸念されるのが、水やり後の多湿が持続することによる「根腐れ」です。
また、湿気が一か所に停滞することでカビも生えやすくなります。
植物にとって水・日光と並んで大切なのが「風」です。植物は風を受けることで気孔の開閉が活発になり、光合成がスムーズにおこなえるそう。
「室内でサンスベリア以外にも、観葉植物をたくさん育てている」という方は、用意しておきたいアイテムです。
ちなみに、梅雨時期、室内での洗濯物干しの際ににも大活躍します。
あわせて読みたい「サーキュレーターと扇風機の違い【植物に適しているのは?】」はこちら
冬のサンスベリアにやってはいけないことは?
冬のサンスベリアにやってはいけないことは以下3つです。
冬のサンスベリアにやってはいけないこと①土が乾いてすぐ水遣り
冬のサンスベリアは生育がほぼ止まる「休眠期」に入っています。
そのため、暖かい時期と同じように水遣りしているといつまでも土が湿ったままの状態になります。
根が湿り続けることで引き起こされるのが「根腐れ」です。
天気予報で最低気温が15度を下回るようになったら、徐々に水やりの間隔を空けてみて。最初は土が乾いて1日経ってから。寒さが厳しくなってきたら徐々に間隔を空けて、最終的には月に1回程度の水遣りに抑えると良い。
冬のサンスベリアにやってはいけないこと②窓際に置く(夜間)
サンスベリアは日当たりの良い場所が大好き。
そのため、窓際に置くことはとっても良いことです。ただし、冬の夜間は別。
冬の窓際は朝晩にかけて急激に冷え込みます。
夜になったら窓から1~2mほど鉢を離して冷え込みから株を守ろう。
冬のサンスベリアにやってはいけないこと③肥料を与える
冬のサンスベリアは生育が緩慢になるため、暖かい時期に比べるとどうしても色つやが悪くなりがちです。
ただ、冬に肥料を与えるのは基本×。
冬の寒さによって根が水分を吸い上げる力が弱まっている状態で肥料を与えると、土に残った肥料分によって根がダメージを受けてしまう恐れがあります。
ちなみに肥料と活力剤は似て非なるもの。くわしくは以下記事を参考にしてみてね。
あわせて読みたい「肥料と活力剤の違いとは?観葉植物に適した使い方を徹底解説!」
冬越しに失敗したサンスベリアを復活させる方法
うっかりサンスベリアを冬のベランダに出しっぱなしにしてしまった…
サンスベリアを長年育てていれば、このような失敗をしたことがある方も多いのではないでしょうか?
寒さでしなしなになったサンスベリアも、株の状態によっては復活させることが可能だよ!
そこで、冬の寒さにやられたサンスベリアを復活させる方法をご紹介します。
冬越しに失敗したサンスベリアを復活させる方法 手順①傷んだ部分をカット
冬の寒さに当たって根元がが折れ曲がったサンスベリアです。
ただ、まだ硬さのある葉が残っているなら復活させることもできます。
まずは、硬さの残っている葉を切り取りましょう。
すでにぶよぶよと傷んだ部分は復活させることができません。
冬越しに失敗したサンスベリアを復活させる方法 手順②切り取った葉を土に植える
こちらが切り取った葉です。まだ硬いので土に挿せば発根する可能性が残っています。
土は乾いたものを使います。養分を含まない清潔で水はけの良い土にしてください。
市販の「挿し木・種まき用土」で構いません。なければ、赤玉土(小粒)やバーミキュライトがおすすめです。
冬のあいだは水遣りしません。気温が15度以上になってきたら水を足します。
水遣りは土の約1/3が湿る程度でok。土がカラカラに乾いていたら再度水を足します。
できるだけ明るく風通しの良い場所に置いて管理を続けましょう。もちろん極端な寒さは避けます。
冬越しに失敗したサンスベリアを復活させる方法 手順③3か月ほど経ったら発根を確認
3か月くらい経ったら土から取り出して発根しているか確認してみます。
今回、この段階ではまだ発根が確認できませんでした。
切り口が古くなっていると発根しにくいので、切れ味の良い清潔なハサミでカットし切り口を更新しておきます。
再び清潔な土に植えて発根するのを待ちます。
葉っぱ全体が傷んでいなければ発根の可能性は残されています。諦めずに管理を続けましょう。
冬越しに失敗したサンスベリアを復活させる方法 手順④再度、発根を確認。発根していれば定植
時期にもよりますが、今回はさらに3か月程おいてから中身を確認します。
葉の切り口から発根が確認できました。
さらに新しい子株が出ている葉もありますね。
ここまでくればあとは通常の管理で育てられます。
土は養分を含む観葉植物用の土を使って構いません。
筆者は冬に室内へ移動することを見据え、虫が湧きにくい「室内向けの土」を使いました。
あわせて読みたい「虫がわかない土のおすすめは?清潔に観葉植物を楽しむなら土選びが超重要」
冬越しに失敗したサンスベリアを復活させる方法 手順⑤明るく風通しの良い場所で管理。冬は室内管理
明るく風通しの良い場所で管理を続けます。冬は室内管理がメインです。
しばらくすると子株が顔を出します。
この方法で復活させた場合、葉には元株のような黄色いラインが出ません。
ただ、寒さで弱ったとしてもこの方法であれば救える可能性が残されています。
冬の寒さで傷んだサンスベリアを復活させたいなら、ぜひ試してみてね。
あわせて読みたい「室内に置いてはいけない観葉植物はある?小さな子供やペットのいるお家での注意点」
まとめ
今回は、サンスベリアの冬場の管理方法をくわしくご紹介しました。
サンスベリアは想像していた以上に寒さに敏感なんですね。「サンスベリアを冬に枯らせてしまった…」という方が多いのにも納得です…。
今回の記事を参考に、ぜひ、サンスベリアと寒い冬乗り越えましょう!
サンスベリア 冬の管理のコツ【3つ】
①15度程度なら乾燥気味に管理
②10度程度ならば断水
③10度以下は避ける(寒さに弱い)
サンスベリアが冬に枯れる主な原因【3つ】
①低温(10度以下の寒さ)
②水のやり過ぎによる根腐れ
サンスベリアを冬越しさせる!便利アイテム【3つ】
①水やりチェッカー
②鉢スタンド
③サーキュレーター
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