「丈夫で育てやすいと聞いて購入したパキラだったのに枯れそう…」
「パキラを枯らさないためにも、枯れる原因を知っておきたい!」
観葉植物といえば、一番に思いつく方も多いであろう人気の「パキラ」。
特に、パキラは「発財樹」や「マネープラント」ともよばれ、金運を上昇させてくれる植物として有名です。
今回は、そんなパキラが枯れる主な原因3つをご紹介します。さらに、パキラを枯らさないで育てるための管理のコツ3つも解説。
たった3つのコツをつかんでパキラを長く育てましょう。
パキラが枯れる主な原因3つとは?

まずは、パキラが枯れる主な原因を3つご紹介します。
パキラが枯れる主な原因①水の遣りすぎ
パキラが枯れる原因でもっともよく見られるのが水の遣りすぎによるものです。
水を与えすぎることにより、根が呼吸できずに傷んで腐り「根腐れ」に発展します。特に、パキラは観葉植物の中でもあまり根を張りません。

水を遣りすぎることで、土の中に吸収しきれなかった水分が長く停滞します。この状態で起きやすいのが「根腐れ(ねぐされ)」です。一週間以上土が湿っていたら要注意。
根腐れを起こすとそこから復活させるのはなかなか厳しく、そのほとんどが傷んで枯れてしまいます。
大きすぎる鉢植えは要注意! パキラを株の大きさに合わない大きすぎる鉢に植え替えるのも、根腐れの原因になりえます。 その理由は、株に対して鉢が大きすぎると水が乾くまでにかなりの時間を要するためです。根が長く湿ることで、根が腐るリスクが高まるのですね。
水やりの失敗を防ぐ便利アイテムもある
「水やりのタイミングがイマイチ分からない…」「できるだけ楽に管理して長く育てたい!」
このような場合に重宝するのが水やりチェッカーです。

土に差しておくだけで色で水やりのタイミングを教えてくれますよ。できるだけ枯らしたくないという方は、プロ並みの管理が可能になるアイテムを使うのもおすすめです。
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パキラが枯れる主な原因②寒すぎる

次に、パキラが枯れる原因としてよく見られるのが冬越しの失敗です。寒さによるダメージですね。
中南米が原産のパキラは、暖かく日当たりの良い場所を好みます。
現地でのパキラは太陽の光をさんさんと浴び15mもの高さとなり実をつけるそうですよ。本来は暖かく日当たりのよい場所が大好きなパキラ。
そのため、日本の冬の寒さに耐えきれずに枯れることも少なくありません。株を丈夫に保つには最低でも15度以上は必要になります。
パキラが枯れる主な原因③害虫による被害(特に、ハダニ)
パキラが枯れる原因として3つ目にあげられるのが害虫による被害です。
特に、室内に置きっぱなしにしていると害虫が付きいやすい傾向にあります。
また、乾燥しているとつきやすいのがハダニです。ハダニがパキラにつくと、葉の養分を吸い取って弱らせ最終的に枯らせます。その際、葉の色が悪くなってくるのが症状としてみられます。
ハダニに吸汁されたパキラの葉はところどころ白っぽく変色するのが特徴です。
ハダニを放置することで少しずつパキラの元気がなくなっていきます。最終的には株自体を弱らせ枯らされてしまうこともあります。
ハダニ予防には葉水(はみず)が効果的!
乾燥する時期につきやすいのがハダニです。特に、窓を閉めきった状態の室内に置き続けている場合は注意が必要。
こまめに葉水(はみず)し、葉を軽くふき取ってあげるとハダニの予防になります。

パキラを枯らさないための管理のコツ3つとは?
次に、パキラを枯らさずに長く育ててるためのコツを3つご紹介します。
パキラを枯らさないための管理のコツ①水やりは土が乾いてからが基本

冒頭でもお伝えしたように、パキラはあまり派手に根を広げません。
そのため、水をやってからも土が乾くまで他の観葉植物よりも時間がかかるはずです。
土が乾ききらないうちに水を与えると、根がまったく呼吸できなくなります。また、長時間湿り続けることで根が腐る根腐れを引き起こすことも。
パキラを育てる上では「土が乾いてからの水やり」が鉄則です。
土が乾いた状態とは、
「鉢植えを持ち上げて軽い」「鉢底から見える土が乾いている」「指を土に第一関節まで入れて湿気を感じない」などのことをいいます。
株の大きさに合った鉢を選ぼう 鉢が大きすぎるとパキラの水やりのタイミングが非常に難しくなります。 根腐れリスクを減らすためにも、そのパキラの大きさに合った鉢サイズを選ぶことが大切です。 1号鉢は直径3cm、2号鉢は直径6cm、3号鉢は直径9cm。このように、鉢植えは直径が3cm増えるごとに号数も1ずつ増えます。 例)購入した植物のポットの直径が6cm程度(2号鉢)⇒ひと回り大きめの鉢は1号大き目の鉢なので3号鉢 こんな感じで鉢植えをチョイスしましょう。

ただ、植物によっては生長が早いものもあります。その場合はふた回りくらい大き目の鉢が適していることもあるでしょう。
また、「根を深く張る植物は深さのある鉢」「根を浅く張る植物は浅めの鉢」のように、その植物に適した形の鉢を選んであげるのが望ましいです。
植物にとって鉢植えはお家です。できるだけその植物が快適に過ごせる鉢を選びたいものですね。
さらにくわしく「パキラの植え替え方法【タイミングと植え替え後の管理】」はこちら
パキラを枯らさないための管理のコツ②15度以上を保つ
パキラは20度~25度程度の暖かい温度を好みます。
15度以下になると生長が緩慢になり、水を吸う力も弱まっていきます。暑さには強いですが冬の寒さには弱く、冬越しできずに弱って枯れることも。
パキラを枯らさずに育てるには、できるだけ暖かい環境を用意してあげる必要があります。
とはいえ、冬場の室内はどうしても温度が低くなりがちです。その場合、水やりを控え目にすることで樹液濃度を高め耐寒性を確保します。
冬場の水やりは土が乾いてさらに3~4日ほどしてから与えましょう。
あわせて読みたい「パキラの葉が落ちるときに必ず確認すべき3つのポイント」はこちら
冬の窓際は想像以上に冷える 冬場はどうしても日光不足になりやすいです。「なるべく日当たりの良い場所に置いてあげよう」と考え、パキラを窓際に置く方も多いでしょう。 しかし、冬の窓際は朝晩に想像以上に冷え込みます。特に戸建ての場合は集合住宅に比べて夜間に冷え込みやすいです。 その上、鉢内部に吸収し切れていない水分が残っている場合、一気に根を冷やし株を傷めてしまいます。 冷えによる冬枯れを防ぐためにも、夜になったら窓際から1mは離してあげましょう。 さらにくわしく「パキラ 冬の管理方法と注意点【冬に弱る原因3つとは?】」はこちら
パキラを枯らさないための管理のコツ③日当たりの良い場所
パキラは耐陰性のある「観葉植物」として人気ではありますが、本来は日光が大好きな植物です。
普段から日光を浴びせて丈夫な株に育てていれば、冬の寒さや病害虫によるダメージにも簡単には負けません。
株を丈夫に保つことは、結果的にパキラを枯れにくくします。
ただし、直射日光や西日は葉が焼けて傷む「葉焼け」の原因になるため気を付けてください。
いきなり日当たりの良い場所に移動させるのはキケン!
ずっと室内に置いていたパキラをいきなり日当たりの良い屋外に出すと葉が焼けるリスクがあります。
特に高温期は葉焼けしやすいです。葉焼けすると葉の一部が白く抜けたようになったり、焼け焦げたようになったりして変色します。

移動させる場合は数日かけて少しずつ日光に慣らしましょう。
「室内⇒窓辺⇒屋外」
このように、することで葉焼けを防ぐことが出来ます。
さらにくわしく「パキラの葉が色抜けしている…原因は?対処法も」はこちら
まとめ

今回は、人気の観葉植物・パキラが枯れる主な原因3つと育て方のコツをご紹介しました。
室内での管理が中心となるパキラですが、冬場の冷え込みには室内であれど油断はできませんね。
今回の記事が長くパキラを楽しむためのヒントになれば幸いです。
パキラが枯れる主な原因3つ
①水の遣りすぎ
②寒い
③害虫による被害(特にハダニ)
パキラを枯らさないための管理のコツ3つ
①土が乾いてから水やり
②15度以上を保つ
③日当たりの良い場所
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