甘酸っぱい大粒の実をつけるグミの木「ビックリグミ(大王ぐみ)」。実が付くのを楽しみにに育てているという方も多いのではないでしょうか。
しかし、「花は咲くもののなかなか実がならない…」とお悩みではありませんか?そこで今回は、ビックリグミのジベレリン処理の方法や時期をくわしくご紹介します。
ビックリグミの木のジベレリン処理【時期と方法】
ビックリグミの場合、1本だけでは結実が難しく、近くに違う種類のグミの木を受粉用として植え付ける必要があります。しかも、同じタイミングで開花させなければなりません。
「スペース的にもう一株用意するのが難しい」という場合、ジベレリン処理により結実させることも可能です。
ビックリグミの場合、開花後に1回目のジベレリン処理、その2週間後に2回目のジベレリン処理をおこないます。
ビックリグミのジベレリン処理 手順①ジベレリンを準備
ビックリグミの花が開花したら、1回目のジベレリン処理です。今回は、下写真のジベレリンを使用します。
商品によって使い方が異なるため使用前は用法を確認しましょう。今回使用する「ジベラ錠」は、1錠を約50ccの水で薄めて使用します。
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容器にジベラ錠を入れて数分間振り続けると水に溶けます。(上写真)
ビックリグミのジベレリン処理 手順②1回目の噴霧
規定の濃度に薄めたジベレリンをスプレーでビックリグミの花や葉に吹きかけます。
まわりに飛散しないよう、ジベレリン処理をする日は風が弱い日にしましょう。処理効果を高めるためにも風の弱い日が望ましいです。
ビックリグミのジベレリン処理 手順③2週間後、2回目の噴霧
1回目の処理から2週間後、再度、ジベレリン水溶液を準備し花に散布します。このときも、できるだけ周囲に飛散しないよう風の弱い日におこないます。
▲花の上部が膨らんできました
ビックリグミのジベレリン処理 手順④うまくいけば約2か月で結実
うまくいけば、2回目のジベレリン処理から約2か月ほどで結実が確認できるはずです。真っ赤に熟れたら収穫しましょう。
また、ビックリグミは肥料を与えすぎると実付きが悪くなることがあります。肥料を与える場合は2月頃に緩効性肥料を施すだけで十分です。
▲甘味よりも酸味が強めなビックリグミ!
日当たりよく風通しのよい場所に植え付けたら、あとはそのまま放置していても丈夫に育ってくれます。やせ地でもよく育つのがビックリグミです。